我はアイドルなり！ THE REMAKE2 (ページ44)

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44.ファッショニスタの苦悩、二ページ44

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『遊びに来ましたァァァ！！！！』

「ちょっとA、」

そう言う時に限って、彼女が来るんだ

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『え？何でテミン君嫌そうなの？』

(いつも遊びに来なよとか言う癖に)

確かに、時間があるなら少し会いたいなと思うから
よく彼女には遊びに来なよと言う

だが、多分それは今じゃない

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「A、」
『え、何その深刻そうな顔』

「Aは今からキーヒョンに怒られるよ」

『はぁ！？ちょっと待ってよ！
　今、来たばっかなんですけど！？』

意味が分からないと言ったような彼女
そりゃそうだ、お察しします。(他人事)

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そしてキーの方に視線を向ければ
キッと睨みながら彼女の方に来たキー

『ど、どもー？』
「A、俺が言いたい事分かるよね？」

『(いや分かる訳ねーだろ！？)』

そう、今の彼女のコーディネートも全身黒スタイル
もしかして、これしか服がないのか？と言いたい位だ

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「そのスタイルはなんなの？」

「「「(うわっ、単刀直入に聞いた)」」」

『え？この服装って事？』
「そうに決まってんじゃん」

『え？だから何でこの人怒ってんの？』

え、ちょっとまじで意味が分からない…
と困惑しながら、他メンバーにヘルプを求めるも

こうなったキーは誰も止める事が出来ないので
極力、彼女とは目線を合わせないようにしていた

(皆の薄情者ー！！！！)

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「そのダッサイスタイルは
　誰が組んだコーディネートなのって聞いてるの」

『ダッサイ！？』

はっきりとダサいと言われ
(しかもめちゃくちゃ“ッ”が入ってた)

流石の彼女もどうやら反応があるみたいだ

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『この“黒ずくめの男スタイル”を
　ダサイと言った！？』

「なーにが黒ずくめの男スタイルなの
　誰だってこんなの出来るでしょ」

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『ジンを無能だなんて言わないで！
　アイツだって色々苦労しながら頑張ってるんだよ！』

「言ってねーよ！！！」

(言ってるのはお前のその無能なスタイルだよ！)

どうやら彼女はこのスタイルに誇りを持っていたらしい。

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