我はアイドルなり！ THE REMAKE2 (ページ36)

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36.真夜中の知らせページ36

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それは真夜中に訪れた

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「おい、COMAはいるか」

『へーい』

「お前なぁ...そろそろ宿舎に帰れよ？
　本当にココに住んでるじゃないか」

『まず帰るのがめんどい』
「お前なぁ、」

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真夜中の事務所に灯りがついている部屋は
事務室とここの帷くらいだ

スタッフはきっと今日も帰っていないであろう
彼女がいると思い、帷を訪れていた

気付けば何連泊しているのだろうか...？？？

『で何？何か用があったんでしょ』

「あぁ、お前にいい知らせだ」
『知らせ？』

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「会社側から直接お前へオファーだ
　どうだ、受けてみないか」

『おいおいちょっと待てよジョニー』
「ジョニーじゃねぇよ」

(せめてうちの事務所にいる奴の名前を言ってくれ)

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『自分は作曲しかした時がないんだぜ
　それなのに何故自分を？』

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そう、彼女が話すように
今回来たオファーは作曲の依頼でもコラボでもない

全くの未経験になる職種だ

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「まぁ、そりゃあ
　お前がその商品達のイメージに当てはまるからだろう」

『まぁな！！！』
「少しは遠慮をしろ」

スタッフが言うように
高い身長と細長い手足、そしてこの中性的な顔立ちは

きっとどこのブランドも欲しい逸材

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しかし、COMAと言う人間が
どういった人間なのか素性がわからない以上

きっと、下手に出れなかったんだと予想する

し、何なら最近は暴れまくっている為
正直、上辺の情報だけを信じた者は、手を出さないだろう

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だが今回、そんな状況だと言うのに
2社が彼女に専属モデルになって欲しいとの打診があった

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デビューして間もないと言うのに
コレはSM史上、初の出来事だ

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「その2社は正直
　お前も結構愛用しているからなぁ」

「受けてもいいんじゃないかと俺は思っている」

「ただ、ただでさえ多忙なお前だ
　強要はさせないし、俺はお前の意見を尊重する」

しかし、スタッフが言うように
ただでさえ多忙な彼女が、今回の仕事を引き受けるとなると
更に休暇はなくなると言う事

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この事務所に入って、もう既に十分過ぎる仕事をしている
彼女を間近で見てきたスタッフは

今回の決断は彼女自身に委ねると決めていた

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そして、彼女がどう回答するかも
なんとなく分かっていた

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