我はアイドルなり！ THE REMAKE2 (ページ19)

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19.こうして生まれるページ19

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COMAが爆速で楽屋にやって来て
爆速で帰宅する事は、もう嫌と言う程、お分かりになられただろう

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しかしCOMAと言えど人間
100%の人間が、COMAに遭遇していない訳ではない

待ち伏せしてる奴、先回りしてる奴
そんな変な奴だって世の中、少しは居るんです。少しは

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「あ！COMAさん見っけ！」

『！？！？』

一瞬驚くも、誰だコイツと思った
反射的に強く握られた手首を見て、諭すしかないと判断した

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『あの、手…』

「あのファンなんです！
　連絡先教えて下さい！」

『すいません、それは出来ません』

「…何で？」

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断られると思ってもいなかったのだろう

握られた手の力が強くなり
ヒリヒリと痛み出す

“いてぇな、強く握ってんじゃねーよ”

と睨みながら言いたい所だが
こういうタイプはそれらは逆効果な事を彼女は知っている

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『事務所の方針でそれは出来ないんです
　それに普段、スマホじゃなくて糸電話なんですよ』

事務所にそんな事を言われた事は1ミリもないが
事務所の方針と言えば
納得してくれると思ったが、そうでもなかった

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「はぁ？君ってそんなに頭固い子じゃないでしょ？
　事務所の方針？良い子ぶってんじゃねーよ」

確かに頭は固い方ではないが
別に良い子ぶっている訳ではない

そう言えばお前が納得してくれると思ったから
言っただけだわ、ばーか

と内心思いながら
次になんて言葉を掛けようか、考えていた

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「図星でだんまりしてる感じ？
　自分を高嶺の花か何かと勘違いしている訳？」

「俺が教えて欲しいって言ってるんだぞ！
　お前ごとき、本当は別にどうでもいいんだけど！」

『…じゃあ放っておいてくれない？』

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もう我慢の限界だった

それなりに我慢した方だろう
そうだよね？よくやったと思わない？

『どうでもいいなら放っておいてくんねーかな』

『それに手、いい加減離してくんない？
　そろそろまじで帰りたいんだけど』

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いてぇなこの野郎と思いながら睨み
前述通り、逆効果な為、逆鱗を買った

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「お前…少しチヤホヤされてるからって
　調子乗ってんじゃねーぞ！！」

「少し他より顔がいいから
　俺が誘ってやってんのによ！！！！！」

この言葉は彼女にとって
重い言葉で、一瞬、正気を失いそうになっていた

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