我はアイドルなり！ THE REMAKE (ページ36)

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36.後処理班ページ36

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一方、別室に移った彼女は
スマホを片手に、ため息交じりの決心をしていた

『ええい！なるようになれ！』

そう言って、スマホのボタンを押し
ある人に電話をしていた

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「もしもし？」

『もしもしCOMAです』

「ねぇA、
　俺との電話でもCOMA呼び？」

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そう電話の相手はテミンだった

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ここまで支えてくれたテミンに
一刻も早く報告せねばと思っていた…後が怖いし

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『今、出先なんですよ』

「それで？出先なのに電話くれた訳？」

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声のトーンが何となく低く、少し、怒っている事が伺える
きっともう事務所で出回ったんだろう

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息をゴクリとのんだ後
決心したように口を開き、話をする

『知ってると思うんだけど』

「うん知ってる
　男性グループでデビューするんでしょ」

『…ちょっと、決心して言ってるんだから
　最後まで聞いて下さいよ』

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自分の口で言いたかった事を
テミンに言われてしまい、少ししょげる彼女

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「…頑張りなよ」
『うん、』

「俺にはそれしか言う事が出来ない
　自分が経験した事がないから
　上手いアドバイスも出来ないけど…」

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＿＿＿＿＿でもAなら大丈夫だよ。

無責任な言葉かもしれないけど
今のAには合ってるような気がする

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「後は＿＿＿＿＿＿＿＿

“何があっても俺はお前の味方だって事、忘れないで”

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『はは、テミン君っぽくない』

「何だよ、本当の事、言ったのに」

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“味方”と言う言葉が
彼女の中では、とても大きく響く言葉だった

だからこそ、素直に喜べなかったけど
それもテミンには分かりきっていた事だった

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「なんたって俺は
　Aのお兄ちゃんだからね」

『そうだね、』

芸能界に“兄”と呼べる存在が出来て
少し心強いと思った

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「なーにしみったれてるの？
　いつもの厨二病に戻りなよ」

『な！』

「それでこそ俺の知ってるCOMAだよ」

そんな優しい兄の言葉に
また一歩、強くなった気がした彼女だった

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