我はアイドルなり！ THE REMAKE (ページ18)

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18.非公開練習生の1日ページ18

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非公開練習生となった彼女は
事務所に来ては、ひっそりと練習をして作曲に励む日々だったが

そんな何気ない日が1ヶ月ほど経った頃だった

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『実に飽きた！』

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そう、冒頭でも散々申しているが
意外と器用な彼女は、ある程度教えて貰えば達成出来る

手先とセンスが抜群な持ち主である為

数日過ぎた頃からは
専属トレーナーに「教える事はもうない」と言われ

俗に言う“自主練”とやらにシフトチェンジした

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これこそが本当のぼっちであり
その状況に飽きてきていた

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『普通に考えておかしいだろ！？
　まだ練習生になって1ヶ月だよ！？』

『こんなに早く見切られるか！？』

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もちろん、こんな事は普通ありえない
だが、彼女の圧倒的な音楽センスが存在し、こういう事になっている

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『あ、そうだテミン君
　テミン君に連絡しよう』

問題児扱いされている彼女だが
バレてはイケない約束はしっかり守り

彼女の存在を
唯一知っているテミンに連絡しようと考えスマホを開いた

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“聞いてA！
　俺、とうとうデビューする事になったよ！”

“早く一人前の男になって
　Aの事を迎えに行くからね！”

“”

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『…うん、何も見てない何も見てない』

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開いたスマホには
何ともロマンチックな文章が綴られていたが
見なかった事にした彼女

実はこれ、彼女の幼少期からある光景だ
後に、このメールの差出人が、誰だか分かる事になる

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そして、本当に何も無かったかのように
連絡先に登録したテミンに電話を掛けた

「もしもし、」
『あ、テミン君！お久しぶりです！』

『暇なんで
　今からそっちに行ってもいいですか？』

「それ練習生の言う言葉か？」

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