16.スーパークール ページ16
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「ココはお前の練習室じゃない
だからとっとと消えな」
『厨二病入ってて草』
「それはお前にだけは言われたくない」
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「まぁまぁ落ち着きなセフン
COMAちゃんも好きで入った訳じゃないし」
『そうそう、好きじゃねーし』
「(泣)」
何と間違えて入ってしまった部屋は
チャニョル・セフンによる「EXO-SC」の練習真っ只中だった
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「それにしても背が随分高いね
何センチあるの？」
『2m76cm』
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「答える気なくて草
…この感じだと176cmか」
『クッ、何で分かった！？』
「お前みたいな単細胞なんざの回答は
お見通しさ」
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セフンにも気質があるのか
(俺は奴と違ってそこまで厨二病じゃありません！)
彼女の答えは直ぐに分かったそうだ
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「COMAちゃんの事はさ
俺等、事務所にいる人達は皆知ってるよ」
『何故だ…』
「事務所にとびっきりの美人が入ってきた」
『ほう、』
「あからさまに嫌な顔してて草」
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「それに圧倒的な音楽センスを持ってるって」
『ほう…！』
「世界一分かりやすい表情で草」
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そう、チャニョルの言うように
彼女がSMのオーディションを受けてからは
所属アイドル達の中でも大きく話題になっている
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先程申したように
十分過ぎる顔面の持ち主で、圧倒的な音楽センス
“とんでもない化け物が来た”と。
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彼女はまだ何も知らないが
初日だというのに、もう既にデビュー組に入れられているだとか
「とにかく！
COMAちゃんなら直ぐにデビュー出来ると思うから
頑張るんだよ！」
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そんな話を知っているチャニョルだからこそ
彼女に激励を送った
『で、ところで練習室はどこだ！』
「あ、練習室はね〜」
「全然響いてなくて草」
『おいセフンうるさいぞ！』
「最初から最後まで図々しくて草」
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彼女との初対面から別れるまで
少し厳しい声を出していたセフンだが
彼女にセフンと呼び捨てをされても
満更でもない顔をしていたのに気付いたのは
チャニョルだけだった
.
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“セフンって呼ばれて満更でも無い顔だったじゃん”
“そ！そんな事ないです！”
“もう照れるなって！可愛いヤツだなぁ〜！”
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作者名：きみしぐれ
| 作成日時：2020年11月17日 14時
