【短編集】Dear my princess【浦島坂田船】

＊ ページ11

センラside


ﾌﾟﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙｯ


セ「はい。株式会社〇〇営業部です」


突然の電話にこの前営業行ったとこからのクレームか、それとも別部署からの応援要請か


などと若干ドキドキしながら電話をとる


すると聞こえてきたのは


「センラ！助けてっ！！やっ…やめてってっセンラぁ！！」


泣き叫ぶかのようなAの声と知らない男の声


Aの存在は浦島坂田船メンバーも知っているし顔合わせもした事があるのでこんなにもビビるわけが無い。


それに肝の座っているAがここまで取り乱した様子で電話をかけてくるなんて有り得ない


セ「A！？ちょ、A！？」


「ひっ…やだ…こっち来ないでっ…なんで…私の部屋…知って… ﾌﾞﾂﾝｯ」ﾌﾟｰﾌﾟｰﾌﾟｰ


セ「A！？……は？」


明らかに怯えた声と不安の色を残してプツリと切れた通話にただただ戸惑う


助けに行かなきゃ。でも


そんな考えがグルグルと頭を回る。そんな時だ


部「折原くん。何かあったんだね？いいから行ってきなさい。その代わり、しっかり彼女を助けるんだよ」


肩に手を置かれ部長がそうとだけ言ってくれる


セ「部長…はい。すみません。ありがとうございます」


自分はええとこに務めたなぁあらためてそう思った


セ「それでは、行ってきます！」






無事で居て。ただそれだけだった

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