【NARUTO】打倒原作だってばね【成り代わり】

打倒原作！　　　　４８ ページ48

私はゆっくりと後ろを振り返る

締め付けられた鎖が苦しい


『野原、リン……本当の死んだ理由を……知ってるってばね？』


ドクンドクンと素早く動く心臓


これは賭けだ

信じるか信じないかはわからないが……これが一番手っ取り早い


ギュッと思いっきり鎖が締め詰められる


『ぐ……あ……。ッ、リンさんは、自ら、カカシ先生にッ……』

「お前が何故それを知っている!?」


あ……やばい

このままだと死んじゃうかも……


涙で滲む視界


苦しい

でも、これ以上の苦しみを味わっているのは、目の前にいるオビトだ


好きな人が目の前で死ぬ

それはどんな痛みよりも苦しい筈


クナイを取り出し、相手の足にそれを突き刺す

私の首を絞めている以上、この攻撃はすり抜けることが出来ない


「ッ……」


フッと突き刺した間隔が消える

それと同時に、首にあった鎖も私をすり抜けていく


『ケホ、ケホッ……』


あー……なんとか助かった

でも、今からが大事なとこだよね


『リンさんには三尾が封印された。それを知った彼女は、自らカカシ先生に殺されにいったの。でもそれは、マダラによって仕組まれたことだったんだってばね』

「何故そう言い切れる。何故、お前がそれを知っている」


そこが答えられないんだよなぁ……


私が生まれる前の出来事

それをどうして私が知っているのか


『それ、は……』


説明が出来ない

私が転生者だと言っても、きっと信じてはもらえないだろう


いや……


『私が、前世の記憶を持ってるからだってばね。前世での私は木ノ葉の忍で、その時にこの話を聞いたんだってばね』


ちょっと無理があるかもしれないけど、今はこれしか思い浮かばない

兎に角、これで信じさせないと


「前世だと……？」

『……変だとは思わないの？ 私がこの年齢で此処までの事を話せることを』


それを聞いて黙り込むオビト

信じるに値するかどうか悩んでいるのだろう


『今は取り敢えず退いてほしいってばね。それでまた後日、私のとこに来て。今日は、感情を整理してほしいってばね……』


オビトは暫く無言で私を見る

そして何かを決心した様子で、姿を消した

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