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「はぁーい、そこまでー」
突然現れた太宰。異能が解けた敦は地面に倒れ込む。
驚愕する樋口に、太宰は盗聴器を仕込んだ事を明かした。
「やぁ二子。久し振り、大きくなったね」
「…太宰治」
辺りに充満する、じっとりと重苦しい殺気。否、厭悪。
気を失っている者すらも息苦しそうにしている中、太宰ただ一人だけがにこにことしたまま葉山に話しかける。
「非道いじゃないか!久々に会った兄に対してそんなに殺意を剥き出しにするだなんて!」
「…私は貴方の様な『家族』が居た記憶はありません。私の家族は姉だけです。
…お前だけは、私が手ずから弑してやる」
「…二子の様な美女に弑して貰えるなんて光栄だなぁ。どうやって弑してくれるんだい!?…それにしても、先代ほど怨まれてるなんてちょっと想定外だったな」
ふむふむと戯けてみせるその言葉に、ハッと嘲笑して踵を返す葉山。
「お前はそれだけの事をした。ただそれだけよ。…私はもう行く。
二人も、死にたく無ければ疾く退きなさい。
…嗚呼、そうだ。そこのお嬢さん、弾を取り出して応急処置しておいたから死にはしないわよ。妹想いのお兄さんに伝えておいて。それじゃ」
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もか@無気力(プロフ) - クロノトさん» コメントありがとうございます。そう感じていただけて何よりです(^^) (2023年3月1日 17時) (レス) @page3 id: 611339ddb1 (このIDを非表示/違反報告)
クロノト(プロフ) - 悪いのはお兄さんに感じるなぁ… (2023年3月1日 15時) (レス) id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
雪那(プロフ) - ありがとおおお (2023年2月16日 18時) (レス) id: fb86e70f16 (このIDを非表示/違反報告)
もか@無気力(プロフ) - 雪那さん» ありがとうね雪ちゃん。(´;ω;`)ちゃんと見に行くね! (2023年2月16日 18時) (レス) id: 611339ddb1 (このIDを非表示/違反報告)
雪那(プロフ) - もかねぇ!評価したよ!更新頑張って!よかったら私のもみてくれると(( (2023年2月16日 18時) (レス) @page1 id: 69f58d7559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もか@テスト死にそう | 作成日時:2023年2月16日 11時