感情を失った星と、臆病な雷 7

感情、ごこめ ページ6

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善「Aちゃん！？」









私は無我夢中で刀を振るった









憎いこの男を









童磨を









殺したい









地獄に落としたい









どうして父さんがこんなに苦しい思いをしなくちゃいけないの









どうして私じゃなくて父さんだったの









どうして









どうして









どうして









どうして









A「どうしてっ…どうして父さんなの！

なんでっ！！なんでなんでなんで！！


いつまで苦しめばいいのよ！！！」









童「いやぁ人って面白いね





どうしてそこまで怒れるんだろう




不思議だよね、人っていうのはさ」









そうニヤニヤしながら言う童磨









あぁ、憎い









憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い









…憎くて堪らない









童「ま、俺の仕事はもう終わったし


またねAちゃん」









A「逃げるな！！クズ野郎！！

絶対に殺してやる！！！」









しかし再び鳴った琵琶の音と共に、童磨は姿を消した









善逸と私と父さんだけがその場に残った









A「っ父さん…！！」








湊鳴「A…」









湊鳴「ごめんな…俺が弱かったばっかりに






お前には寂しい思いをさせた






辛い思いをさせた





……一人にして、ごめんな…A」









父さんの声が、だんだんと小さくなっていく









A「嫌だ…嫌だ…っ！！





逝かないでよ！！逝っちゃやだよ！！





まだ…っ話したいこといっぱいあるの！！





ねぇ…お願い……っ父さん！！」









とめどなく涙があふれる









父さんを抱きしめる腕に力が入る









父さんは、あの時みたいに、優しい笑顔で









湊鳴「大きくなったなぁA…




綺麗になったなぁ…




強くなったなぁ…









流石は……俺の娘だな……」









湊鳴「なぁA……父さんのお願い…ひとつ聞いてくれるか？」

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