感情、にじゅうななこめ ページ29
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A「…泣いてるの？」
無「…泣いてない」
鼻声でそう言う無一郎
完全に泣いてる
無一郎はゴシゴシと目を拭いた
A「だめだよ。目、腫れちゃう」
無「ん…」
こうして見ると、本当に柱なのかなって思う
14歳っていう若さで柱になって
確かに14歳にしては大人びてるけど
それでも、背負ってるものは大きいんだ。
無一郎も
そこら辺にいる男の子と、なんら変わらない。
A「……よく頑張ったね」
気づいたら、私は無一郎の頭を撫でていた
自分でも無意識だったからびっくりしたけど
無一郎の、安心したような何かを堪えるような顔を見て
その手を止めなかった
A「…私と1歳しか変わらないのに、もう柱として私たちのこと支えてくれて」
A「忙しいのに、こうして私たちに稽古つけてくれて」
A「……たくさん、苦しい思いしたよね。
辛い思いしたよね。」
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A「我慢、しなくてもいいんじゃない？」
よしよし、と無一郎の頭を撫で続ける
無一郎も、たくさん頑張ってる。
A「たまには甘えなよ」
A「無一郎が泣いたって弱音吐いたって」
A「誰も無一郎のこと責めたり弱虫なんて言ったりしないよ」
無「っ…」
A「みんな無一郎の味方だから、ね？」
A「辛いのも苦しいのも、楽しいのも嬉しいのも全部」
A「みんなで分け合おうよ」
誰かを頼ること
自分の思いを共感してもらうこと
私もつい最近、それが嬉しいことだって
迷惑なんかじゃないんだって気づいた
誰か一人が気づいて、手を握ってあげれば
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無「…ふふっ」
無「ありがとう、A」
こうやって
心の底から、笑えるようになるんだ。
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奏空(プロフ) - 葵羽さん» こちらも見てくださってたんですね！ありがとうございます！頑張ります！ (2020年4月17日 21時) (
レス) id: 1083f72b11 (このIDを非表示/違反報告)
葵羽(プロフ) - すごく面白いです！奏空さんの作品はどれも大好きです(*^^*)無理せず奏空さんのペースで更新頑張ってください！応援してます！ (2020年4月17日 19時) (レス) id: bccf6ec4c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏空 | 作成日時：2020年2月21日 23時
