４ ページ5
颯太をイスに座らせて
消毒をする
「痛いかもしれませんが
じっとしててください」
内『まって、それ塗るの！？
むりむり絶対痛い！！』
「大丈夫です、一瞬ですから！」
内『怖ぇ……』
痛いとか無理とか駄々こねてるのを無視して
傷に消毒液を塗っていく
内『うわああああ！！痛いいいい！！』
声が大きいから通りすがりの人に
勘違いされてしまうのでは…と思った
最後に絆創膏を貼る
「あの、終わりました」
内『まじで痛かった〜…』
「それじゃあ、私、帰りますね
部活がんばってください」
これ以上ここにいるのも気まずくて
逃げるように保健室から出ようとしたとき
内『まって』
今度は颯太が私を引き止めた
腕を掴まれて
「なんですか…？」
内『はい、これ。あげる！』
「え、大丈夫です」
内『いいから受け取って！
手当てしてくれたお礼だから』
ポケットから出したのは飴だった
袋がぐちゃぐちゃでずっと入れてたんだなと思う
「あ、ありがとうございます…」
内『あとさぁ、敬語やめない？
俺たち同い年じゃん！』
「あ〜…わかりました…」
内『直ってないじゃーん！笑』
「ほんとだ…笑」
案外話してみるといい人なんだなって
その日から颯太を見る目が変わったんだっけ。
そのあと颯太は部活へ戻り、私は帰宅した
「…連絡先、聞いておけばよかったかな」
こんなこと思うなんて自分にびっくりした
きっとこれが恋の始まりだったんだと思う
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 404人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「少年忍者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆじょん(プロフ) - 実優さん» ありがとうございます！そう言っていただけてうれしいです(*´▽｀) (2020年10月28日 18時) (
レス) id: cd0a6c40a3 (このIDを非表示/違反報告)
実優(プロフ) - このお話めっちゃ好きです！これからも頑張って下さい！ (2020年10月27日 19時) (レス) id: 3d6f61d8b0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆじょん | 作成日時：2020年10月14日 6時
