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第20話 ページ21










椎名「海老沢が自 殺をはかったとき、


僕現場を目撃して、その時にポケットに入っていた海老沢の遺書を発見したんです。



もしその遺書の中に僕の名前が書かれてたらって思ったら怖くなって



咄嗟にそれを持ち出して、中身を見ました。






でも遺書を読んだとき・・・あいつの遺書には、僕や森村や加藤に対する恨みなんて一言も書いてなかったんです。


ただ、母親に謝ってばっかりでしかも最後には、






『______研修医の椎名真木男くんは僕の大切な友人です。彼とふたりで書いていた小説だけが、僕の生きがいでした。

だから小説の続きは、椎名くんに書いてもらってください』




そう、書いてあったっ」


椎名さんは泣きながら話した



海老沢さんは椎名さんが森村さんたちに無理矢理言われて嫌がらせをしていること知っていたんだ…。



だって、本当の親友なら、椎名さんはそんなことをする人じゃないって分かってるとおもうし。




椎名「僕には生きる資格がないと思いました。


でも僕が死んでも、森村と加藤がのうのうと生き残ると思ったら許せなかった!

だからあいつらを道連れにしてやろうと思って・・・」



新谷「…だからって・・・!自分を死体に見せかけてまで、こんな計画」


椎名「あいつらを殺すだけなら簡単です。

でも僕が人を殺して動機が分かったら、残された海老沢の家族に迷惑がかかる」



一「いや、そうじゃない」




一「この連続殺人事件こそが、海老沢さんが書いた小説だったからだ」



佐木「小説…?」



一「海老沢さんの病室にあるパソコン。


知り合いの刑事に頼んでデータをメールで送ってもらったんだ」



はじめはポケットからスマホを取り出し、それを新谷さんに渡した。




一「海老沢さんが椎名さんと書いた探偵小説


その内容は今回の事件と瓜二つだった」






新谷「え、なんでそんなことを……」

A「・・いつか海老沢さんが目を覚ましたとき、この連続殺人の犯人が自分だって伝えるために・・・」

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作者名:捨て猫 | 作成日時:2015年1月14日 10時

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