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「教えて?」
逃げたくても、正面から腕を引っ張られる。
動こうとしても、大きな瞳から目を逸らすことができない。
金縛りにあったみたいに動けなくなる。
『あの…教えないとダメですか?』
「うん。」
『…教えないといけない理由がないのでは?…』
…そうだよ。そもそも自分に水ぶっかけた人のこと知りたいなんて思わない。
私だったら関わろうとか思わないし。
「いや、もう大丈夫。」
あれだけ格闘したのに、すんなりと諦めてくれた。
よし、これで帰れる…!
『…では、失礼します。』
「じゃーね、カン・Aさん」
…え、なんで⁉今教えてなかったはず!
なんでばれてるの⁉
『はは笑、何でって顔してる。だってうちの学校の制服、
ベストか上着には名札付ける決まりでしょ?」
っあ、忘れてた。
「後ろにいられたら、見えなかったけど目の前にいたら簡単だった。
またね、Aさん。」
からかわれてたと知って、恥ずかしい…。
体の熱が、顔に集中していくのが自分でもよく分かる。
『まっ、またとか無いですけどさよーならっ!』
「…ふふ、やっぱりそのままだ。」
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柊(プロフ) - siruuさん» ありがとうございます!これからも頑張りますね! (2020年3月5日 20時) (レス) id: f4845c9139 (このIDを非表示/違反報告)
siruu(プロフ) - 更新お疲れ様です、いつも見てます笑 戻った時のスンチョルさんのV LIVE見た時は私も発狂しました笑 これからも頑張ってください! (2020年3月5日 12時) (レス) id: 55154d2b51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊 | 作者ホームページ:http://shu_kai 121
作成日時:2020年2月21日 0時