答え合わせの夜−４ ページ8
「唯、すごい物欲しそうな顔してる。
俺にどうして欲しいの？」
ああ、翔さん、意地悪モードになっちゃった。どうしよう。
「ちゃんと目を見て言って。」
考える。うん。
「翔さんに、優しくして欲しい。」
何とか言ってみた。
「却下。曖昧過ぎ。」
すごい冷たい顔。口元だけ笑ってる。
どきどきする。
どうすれば気に入ってもらえるの？
「言えないもん。」
まだ冷たい顔。
何が正解なの？分からない。
「あの、いっぱいキスして欲しいです。ええと。大人、の。」
目をつぶる。恥ずかしい、もう。
ちょっと間が開いた。
両手で頭ごと掴まれて、上を向かされる。
唇全部が翔さんの中に入って、吸われる。
ぐるぐると撫でられる。
顎をぐいっと下げられて、開いてしまった私の中に
舌が入ってきて、裏側を撫でられる。
隙間が全然なくって、呼吸ができない。
舌の上も下も、捕まったまま強くなぞられて、
甘ったるい声が鼻から抜ける。
どこまでが私で、どこからが翔さんなのか分からなくなった。
ふっと離れて。
温度を感じなくなって、目を開けた。
ふふって笑ってる翔さん。
おかしくてたまらないって顔。
「とろけた顔しちゃって。
怒った顔は、あんなに怖いのに。」
「怖かったの？私？」
「すっごく怖かった。睨まれたし。」
「だって、」
「いいんだよ、それで。
唯の色んな顔が見たい。」
ああ、また甘い翔さんに戻った。
「で？どうする？お望み通り、大人のキスしたけど。
これでいいの？」
耳たぶをするすると触られて。
そのまま首筋に降りてきて。
人差し指で、すっと鎖骨を撫でる。
どう答えたらいいのか、分からない。
俯くと、翔さんの指が胸に近づいて。
左、右。
先端をピッと弾かれた。
さっき、つままれたから敏感になってる。
「で、どうなの？」
楽しそうな翔さんの手首を掴む。
黙ったまま、手のひらが胸に当たるように持っていく。
「なに？触って欲しい？」
コクっと頷く。
翔さんの頬を、もう一方の手で包んで、目を見て、
「お願い」って言ってみた。
切なくなってきて、涙が出そう。
「お前・・・。」
掠れた声が、耳に響いた。
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おはな(プロフ) - らんまるさん» らんまるさん、心強いコメントをありがとうございました。おっしゃる通り、猛翔(！)がんばりますね。わずかでも楽しんで頂けたら、嬉しいです。 (2016年9月21日 8時) (
レス) id: 4a84da09b3 (このIDを非表示/違反報告)
らんまる(プロフ) - 猛省中なんて…書き手さんは色々と大変ですよね。私は無責任にただただ楽しんでるだけですから。猛省では無く、猛翔でお願いしますm(_ _)mどこまでもついて行きますよー！(^O^)／ (2016年9月19日 23時) (レス) id: 5d10617f7a (このIDを非表示/違反報告)
おはな(プロフ) - らんまるさん» らんまるさん、せっかくコメント頂いたのにごめんなさい。殻を破って愛し合った部分を大幅にカットしてしまいました。やり過ぎました。反省しています。「甘い」レベルでおさめるようにします。これに懲りずまた読んで頂ければと思います。よろしくお願いします。 (2016年9月19日 23時) (レス) id: 4a84da09b3 (このIDを非表示/違反報告)
おはな(プロフ) - nanaさん» nanaさん、せっかくコメント頂いたのに、愛され部分を大幅にカットしてしまいました。ごめんなさい。猛省中です。でも先生にどれほど愛されているか、ちゃんと書いて行きますね。見守って頂けると嬉しいです。 (2016年9月19日 22時) (レス) id: 4a84da09b3 (このIDを非表示/違反報告)
らんまる(プロフ) - 甘い夜のご褒美、ゴチです。いやー、甘いというか激しいというか。それにかなり恥ずかしい。いやん、「全てよこせ」ってこういう事？でもここまで心と体の殻破っても愛してくれる安心感がイイ。 (2016年9月19日 2時) (レス) id: 5d10617f7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはな
| 作成日時：2016年8月22日 8時
