学会のお誘い ページ9
内科部長に薦められた、リスクマネジメントの学会２日前、
交通費の申請のため庶務課に行く。
必要な書類に不備があって、修正していると
「おっ。」
大好きな声がして、私の前に櫻井先生。
「こんにちは。」
顔を上げてご挨拶する。
「ん？学会の申請？」
「はい、明後日のリスクマネジメントの学会に。」
「あ、それ、僕も行く。」
「そうなんですね、では、会場で会えますかね。」
人目もあるし、拒絶は怖いし。
「すみません、お先に手続きしまして。」
なんて、固いかなあ。
先に庶務を後にした。
勇気を振り絞って、
一度振り向いて視線を合わせた。
もしかしたら、エレベーターで一緒になるかもしれないと、
期待してゆっくり歩く。
窓の外を見たりして時間を稼ぐ。
後ろから足音がする。
心臓が跳ねる。
「ね、星月先生。」
やった。呼ばれた。
「はい。何か。」
笑顔を作って。
「それさあ、あ、学会ね。一人で行くの？」
「ええ、どなたが参加されるか知らなくて。」
「そう。・・・、一緒に行こうか？」
あ、先生も笑顔。嬉しくなる。
「はい。是非。櫻井先生と一緒なら心強いです。
先生、当日はスーツを着て行った方が良いですか？」
「そうね、僕は、花柄のワンピースの方が好みですけど。」
うっ。何て答えればいいのか、分からない。
「・・・、あの、では、スーツで行きます。
覚えていて頂けて、ちょっと嬉しいです。」
「あはは。やっぱりかわすの、上手いな。」
「何がですか？」
「いえいえ、じゃ、当日の待ち合わせ場所はＬＩＮEで送るよ。」
「はい。よろしくお願いします。」
ふう。普通に話せたかな。
好きだって気持ち、隠せたかな。
あれ？
素直ってことは、隠さないってこと？
あ、そうなのかな。
そもそも、私は、気持ちを隠すんだった？
だって「後輩として」じゃないと優しくしてもらえないし。
でも、優しくしてもらいたいの？
あれ、ちがう。
私は、女として見てもらいたいんだった。
でないと、スタートラインに立てない。
間違っていたのかもしれない。
優しさが欲しい訳じゃない。
私は、女でいたいって気持ちを忘れてた気がする。
櫻井先生に求められても、求められなくても。
白衣を着ていない時は、女になろう。
素直に好きって気持ちを出そう。
前を見る。
明後日、櫻井先生といる間、ずっと「好きです」って想い続ける。
決めた。
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おはな(プロフ) - らんまるさん» コメント、ありがとうございます。先生の本気を何とか示せるようにがんばります。個人的にはグイグイとじわじわと、両方で来てもらえると嬉しいです。 (2016年7月10日 14時) (
レス) id: 4a84da09b3 (このIDを非表示/違反報告)
らんまる(プロフ) - やっと！お泊り！「邪な気持ち」でいいから、先生、グイグイ来て〜！ (2016年7月10日 12時) (レス) id: 5d10617f7a (このIDを非表示/違反報告)
おはな(プロフ) - ゆかりさん» 今日のワクワク学校では、二宮くんと櫻井くんの息がぴったり合って、最高のコントが見られました。ＷＳが楽しみです。チェックしてみてください。ご感想、ありがとうございました。 (2016年6月26日 23時) (レス) id: 4a84da09b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 二ノ翔ちゃん大好き愛してる (2016年6月26日 9時) (レス) id: 59f29188ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはな
| 作成日時：2016年6月25日 14時
