温泉旅行�� ページ5
電車は郊外に出た。
景色が変わって、高い建物がなくなる。
遠くに山波が見える。
「私からは、報告とお願いです。」
改まった感じで話し始める優美。
もしかして。
「来年、４月２日に結婚式が決まりました！」
うそ。そうかもしれないと思ったけど。
ううって、私が泣けてきた。
「だから、必ず出席してね。」
うん、うん。返事ができない。
「入籍はもう少し早めにする予定。たぶん来年の初めから。一緒に住むかな。」
「二宮さんになるの？」
「うん。ふふふ。」
「星子さんって、覚えやすくて可愛いのに。」
五十音順で何かと席が近かった優美。
「二宮優美。うん、これもいい！」
「うん。ね。」
「ね、唯。雅紀と私、二度と会うことはないけど大切な人で大切な時間だった。今も。雅紀がいなかったら、今の私はいないと思う。
雅紀には笑顔でいて欲しい。そのお相手のナースもね。」
旅行の前、優美に雅紀さんと佐々木さんが手をつないで歩いてたことを話してあった。
優美はとても喜んで。「安心した」って表情だった。
「色々あったね。」
「うん。私は唯より不真面目だから、ちょっと荒れたしね。」
「荒れてたね。」
「はい、否定しません。」
「辛かったんだよね。」
「うん、うん。」
ビールも２缶目がなくなりそうで、ちょっと涙が止まらなくなってきた。
「きっと雅紀さんも真剣にお付き合いしてるんだと思うの。
院の近くで手をつないで歩くって、ハードル高いもん。」
「そうよね、繊細な雅紀がそこまでオープンにするってことは、本当に想い合ってるんでしょうね。」
「そう思う。いつもはクールビューティーって感じの人なのに雅紀さんといた時、可愛い笑顔でね。」
「そう、辛かった分、幸せも深いのね、きっと。」
優美の眼から、違う涙が溢れた。
「唯だってそうよ。きっと大きな幸せが待ってるよ。」
黙ってしまう。櫻井先生の冷たい表情を思い出して。
「唯だって辛かったじゃない。でも勉強して真面目に努力して前を向いてる。
自分と向き合って強くなろうとしてる。すごいよ。私はそういう唯が好きなの。」
おどけて、
「なんという告白！照れる。」
とか、言ってみる。
「それにＥカップだし。」
「それ、関係ないよね。」
「何言ってるの。Ｅカップは女の武器だよ。」
その後も幸せな惚気話を聞いて、泣いて笑って、ビールを追加した。
何度も
「諦めちゃ、だめよ。」
って、真剣な顔で言われた。
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おはな(プロフ) - らんまるさん» コメント、ありがとうございます。先生の本気を何とか示せるようにがんばります。個人的にはグイグイとじわじわと、両方で来てもらえると嬉しいです。 (2016年7月10日 14時) (
レス) id: 4a84da09b3 (このIDを非表示/違反報告)
らんまる(プロフ) - やっと！お泊り！「邪な気持ち」でいいから、先生、グイグイ来て〜！ (2016年7月10日 12時) (レス) id: 5d10617f7a (このIDを非表示/違反報告)
おはな(プロフ) - ゆかりさん» 今日のワクワク学校では、二宮くんと櫻井くんの息がぴったり合って、最高のコントが見られました。ＷＳが楽しみです。チェックしてみてください。ご感想、ありがとうございました。 (2016年6月26日 23時) (レス) id: 4a84da09b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 二ノ翔ちゃん大好き愛してる (2016年6月26日 9時) (レス) id: 59f29188ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはな
| 作成日時：2016年6月25日 14時
