甘いお買いもの ページ39
そこは、本当に大きなコンビニで。
「欲しい物があったら、何でもカゴに入れて。」
って、二人で店内を回る。
「あ、パジャマあるよ。」
先生がカットソーの上下を手に取って見せてくれる。
「先生、さすがに着る物は自分で・・・。」
と言ったら、
「ああ、そうか。ごめん、そういう感覚なくてさ。」
人差し指で首の後ろをポリポリ掻いている。
ちょっと離れて下着とか靴下、先生が教えてくれた薄手のカットソーの上下なんかをカゴに入れて。
これからどんな夜になるのか、全然予想できない。
でも多分何もなく、ただルームシェアのように過ごすんだろうと思っていて。
余計な緊張を逃す。
先生のカゴを見ると、ビールに焼酎の瓶。
「どれだけ飲むんですか。」
って言ったら
「だって、こんな早くから部屋に籠る訳だし。飲むしかないじゃない。」
笑って言う。まあ、確かに。
「お礼に簡単な朝食、準備しますね。サンドイッチとスープでいいですか？」
「え？作ってくれるの？やった！」
大した物じゃないですよって念押しして。
本当に付き合ってるカップルみたいで、雰囲気も甘くてドキドキする。
私だけが浮足立ってる気がする。
先生、酷い。
お買い物の後、近くのご飯屋さんで早めの夕食を済ませた。でも。
ちょっともう、味が分からない。
「ん?車酔いした？」
先生が心配してくれる。
「いいえ、違うんですけど。何か食欲がなくて。」
「そっか。早めに休もうね。」
優しい。鈍いのに。優しい。
たくさんのお酒や着替えを持ってもらって、先生のマンションに入る。
よくご家族で来るそうで。
秋のバーベキューの後もそうだったって、教えてくれた。
「だからあの日、飲めなかったんだよ。酷いでしょ。」
って、笑ってる。ご家族、仲良いんだって新たな一面を知った。
お部屋は４つもベッドルームがあって。
そのうちの一つに「どうぞ」って案内された。
荷物を置いて、一人になって、緊張しているのが嫌になるほど分かる。
ドアの向こうから
「風呂、準備するから。」
先生は、全く緊張する様子もなく。
ベッドに腰掛けて状況を整理するけど、考えれば考えるほど、吐きそう。優美に
―櫻井先生のマンションにお泊まりすることになって。どうしよう―
と送った。
―何？何が起きてるの？―
―多分、何も起こらないと思う。それが辛い―
そう送って、閉じた。
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おはな(プロフ) - らんまるさん» コメント、ありがとうございます。先生の本気を何とか示せるようにがんばります。個人的にはグイグイとじわじわと、両方で来てもらえると嬉しいです。 (2016年7月10日 14時) (
レス) id: 4a84da09b3 (このIDを非表示/違反報告)
らんまる(プロフ) - やっと！お泊り！「邪な気持ち」でいいから、先生、グイグイ来て〜！ (2016年7月10日 12時) (レス) id: 5d10617f7a (このIDを非表示/違反報告)
おはな(プロフ) - ゆかりさん» 今日のワクワク学校では、二宮くんと櫻井くんの息がぴったり合って、最高のコントが見られました。ＷＳが楽しみです。チェックしてみてください。ご感想、ありがとうございました。 (2016年6月26日 23時) (レス) id: 4a84da09b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 二ノ翔ちゃん大好き愛してる (2016年6月26日 9時) (レス) id: 59f29188ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはな
| 作成日時：2016年6月25日 14時
