プレゼント ページ25
「急だったから、こんな物しか用意できなかったけどね。」
今度は、ふわっと優しい笑顔。
先生の笑顔には、本当に参ってしまう。
降参です、大好き。
中には、ゴールドに白い大小の花が付いているバッグチャームが。
それも、バーベキューの時に履いた赤いスニーカーのブランド。
「このブランド、好きだったよね？」
何も言葉が出ない。
チャームを凝視してしまう。
「あれ？間違えた？」
息を大きく吸って、意を決して話す。
「嬉しいです、先生。
こんなことまで覚えていてくれて。」
不細工になってもいいと、思いっきり笑って嬉しさを表情に出した。
「プリンから出世しました！やった！」
言った。言えた。
何て言うか、櫻井先生と一対一で向き合ってる感覚。
初めて。
「喜んでもらえて、こちらも満足です。」
先生がちょっと照れてる。
この表情、初めて。
「でも、私は、何も用意してなかったです。申し訳ないです。」
すぐに俯いてしまって。
「僕が急に誘ったんだから、いいの。
気にしないで。
それより、いつもがんばってるご褒美ってことでいいでしょう？」
ああもう、好き過ぎる。
「櫻井先生、やっぱり優しい。
こんなに優しい方だったなんて。」
「それさあ、最近、気付いたよね？」
二人でまた笑い合う。
泣きそうなのに。
「だから誘ったのは、僕なんだから。」
って、お会計は済んでいて。
エントランスの先、タクシー乗り場に向かいながら
「今年のクリスマス、唯一頂いたプレゼントですよ、嬉しい！」
また言い出した私に、足を止めて向き合って、
「そうやって素直に喜ぶの、いいなって思うよ。」
コートの襟を直してくれて、
その手が上に伸びて、髪を、頭を
ゆっくり撫でられた。
堪えていた涙が上がってくる。
瞼の淵で止まれと願う。
無言で見つめ合う。
「じゃ、行こう。」
先生が時間を切った。
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おはな(プロフ) - らんまるさん» コメント、ありがとうございます。先生の本気を何とか示せるようにがんばります。個人的にはグイグイとじわじわと、両方で来てもらえると嬉しいです。 (2016年7月10日 14時) (
レス) id: 4a84da09b3 (このIDを非表示/違反報告)
らんまる(プロフ) - やっと！お泊り！「邪な気持ち」でいいから、先生、グイグイ来て〜！ (2016年7月10日 12時) (レス) id: 5d10617f7a (このIDを非表示/違反報告)
おはな(プロフ) - ゆかりさん» 今日のワクワク学校では、二宮くんと櫻井くんの息がぴったり合って、最高のコントが見られました。ＷＳが楽しみです。チェックしてみてください。ご感想、ありがとうございました。 (2016年6月26日 23時) (レス) id: 4a84da09b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 二ノ翔ちゃん大好き愛してる (2016年6月26日 9時) (レス) id: 59f29188ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはな
| 作成日時：2016年6月25日 14時
