溢れる気持ちとやきもち ページ24
洒落た所じゃないって、先生は言ったけど。
さすが、櫻井先生。
カジュアルではあるけど、白を基調にした店内は、やっぱりカップルが多くて。
お料理は、色々味わえるよう少し小ぶり。
先生が、
「好きな物は一緒だし、嫌いな物はないんだから、僕に任せてくれるよね？」
って、爽やかな笑顔をキメるから何にも言えなくなる。
ルッコラのサラダ、大きめにカットされた野菜のバーニャカウダ、
鮮魚のアクアパッツア、牛肉のトマト煮込み。
オーソドックスだけど、バランス良くオーダーしてくれる。
一つ一つ私の顔を見て、表情を読み取って、小さく頷いて。
「これ、外せなくて。チーズソースのニョッキ。」
「私も。大好きです、ニョッキ。」
「やっぱり、趣味が合うね。」
また、爽やかな笑顔で。
反則ですって。
固まる。
お料理の前にワインを頂く。
スマートにオーダーして、
「本当はあんまり良く分かってないんだけどね。」
って、ウインクして、また私を固まらせた。
もう、好きって絶対顔に出てしまっている。
お料理が来て、会話が弾んでる。
「星月先生とデートするの、何回目だっけ？」
デートって言い方、絶対からかってる。
スル―して、
「コンサート、学会、忘年会の後だから、４回目じゃないですか？」
しらばっくれる。
「でも、美宝さんとは、もっと行ってるでしょう、先生。」
「美宝さん？ああ、田丸先生のこと？
何、焼きもち？」
「そんな訳、ないじゃないですか。
焼きもちじゃないです。お蕎麦屋さんでも食堂でも、いつもお隣ですもんね。」
「それさ、本格的な焼きもちの様ですけど。」
左の口角を上げた、あのちょっと悪そうな笑顔で。
「先生、病院にいる時と表情が違い過ぎですよ。」
注意してみる。
「そりゃそうだ。
デートも４回目なんだから、素を出してもいいでしょ。
先輩の顔ばっかりじゃ、疲れるよ。」
「なるほど。いいですよ、先生。
私、そういうレアな顔、もっと見たいな。」
「はあ。無邪気に言うね。
それ、割と殺し文句だよ。」
「そうでした？
素直に言っただけですけど。
先生が、素直が一番っておっしゃったから。
教えを忠実に守ってみました。」
「じゃ、守ってくれてるご褒美ね。」
また、ニヤッと笑った先生の手から
すっと、細長い小箱が渡された。
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おはな(プロフ) - らんまるさん» コメント、ありがとうございます。先生の本気を何とか示せるようにがんばります。個人的にはグイグイとじわじわと、両方で来てもらえると嬉しいです。 (2016年7月10日 14時) (
レス) id: 4a84da09b3 (このIDを非表示/違反報告)
らんまる(プロフ) - やっと！お泊り！「邪な気持ち」でいいから、先生、グイグイ来て〜！ (2016年7月10日 12時) (レス) id: 5d10617f7a (このIDを非表示/違反報告)
おはな(プロフ) - ゆかりさん» 今日のワクワク学校では、二宮くんと櫻井くんの息がぴったり合って、最高のコントが見られました。ＷＳが楽しみです。チェックしてみてください。ご感想、ありがとうございました。 (2016年6月26日 23時) (レス) id: 4a84da09b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 二ノ翔ちゃん大好き愛してる (2016年6月26日 9時) (レス) id: 59f29188ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはな
| 作成日時：2016年6月25日 14時
