上司の惚気話 ページ21
翌日は、歓送迎会を兼ねた総合診療科の忘年会で。
栗原先生と、結構日本酒を頂いた。
「星月先生、相当飲めるな。」
「そうですか？栗原先生と飲めるから美味しくて、ついつい。」
「なるほど。そういう対処方法も身に付けたということか。」
「いえいえ、本当のことです。」
「当たり前すぎてつまらないぞ。」
なんて、真面目なんだかふざけてるのか、
良く分からないやりとりも楽しかった。
お店を出ると、栗原先生がタクシーを拾ってくれて二人で乗った。
「近いけど送る。この時間に一人で帰す訳にはいかないからな。
心配するな。業務だ。
本来、例え職場の後輩でも女性と二人でタクシーに乗るなんて有り得ないことだが。」
「でしょうね。奥様への忠誠ですか？」
「ちがう、誤解させて悲しませたくないだけだ。」
「究極の優しさですね。
奥様は、先生のそういう優しさが嬉しいんでしょうね。」
「さあ、どうかな。
思いが伝わっているといいが。」
という会話。
上司の惚気話を、二人きりのタクシーの中で聞くという間抜けさ。
それから先生、実はイケメンですよねとか、
眼鏡の奥のくっきり二重が素敵とか言ってしまった。
「酔っているな。
帰ったらちゃんと充分に水を摂ってから寝るように。」
保護者の様に注意されてタクシーを降りた。
「ありがとうございました。
これからもご指導よろしくお願いします。」
深くお辞儀をして見送った。
本当にすごいドクターで、研究者で、人徳もあって。
もっと教わりたいと真剣に思う。
私は、恵まれている。
「敵わないなあ。」
エレベーターの中で、声に出てしまった。
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おはな(プロフ) - らんまるさん» コメント、ありがとうございます。先生の本気を何とか示せるようにがんばります。個人的にはグイグイとじわじわと、両方で来てもらえると嬉しいです。 (2016年7月10日 14時) (
レス) id: 4a84da09b3 (このIDを非表示/違反報告)
らんまる(プロフ) - やっと！お泊り！「邪な気持ち」でいいから、先生、グイグイ来て〜！ (2016年7月10日 12時) (レス) id: 5d10617f7a (このIDを非表示/違反報告)
おはな(プロフ) - ゆかりさん» 今日のワクワク学校では、二宮くんと櫻井くんの息がぴったり合って、最高のコントが見られました。ＷＳが楽しみです。チェックしてみてください。ご感想、ありがとうございました。 (2016年6月26日 23時) (レス) id: 4a84da09b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 二ノ翔ちゃん大好き愛してる (2016年6月26日 9時) (レス) id: 59f29188ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはな
| 作成日時：2016年6月25日 14時
