早とちり ページ20
「実際、この手順でやってるの？」
「はい。そう教わりましたから。」
あ、先生、胸元を見た。
左の口角が上がって、ちょっと笑った。
すぐ戻る。
「で、イブと大晦日が当直だって？」
すると、
「じゃ、僕はこれで。」
雅紀さんが私を見て、ニコッと笑って立ち去った。
櫻井先生がふっと笑う。
「お邪魔だったかな？」
「え？」
「いつも親しそうだよね。
相葉先生と。」
「うーん、学生の頃からの知り合いなので。
あ、雰囲気出てましたか？」
「出てるよ。分かるよ。
何？元彼？」
「ちがいますよ。
友達の友達っていうか。」
「ふーん。そう。」
腑に落ちませんって表情。
どこに引っかかりがあるんだろうか。
先生の顔をじっと見た。
ふんって感じで歩きだしたから、ついて行く。
エレベーターに向かいながら話を続けて。
「まあ、そういうことにしておこうか。」
「いえ、そこはきっちり訂正してください。元彼ではありません。
相葉先生にも迷惑な話になってしまいますし。」
「どうして？」
「相葉先生、大切な人がいるようですよ。」
「何で、知ってるわけ？」
「病院の近くで、お二人でいる所を見かけたので。
ああ、東西主任が良くご存じですよ。」
「あ、そうなの？勘違いしちゃった？
ごめん。相葉先生と随分仲が良さそうだったから、つい。」
「分かっていただけたなら、いいです。
良かった。」
「早とちりして済まなかった。
じゃ、お疲れ様。」
慌ただしく行ってしまった先生。
いつも冷静な櫻井先生も、早とちりするんだって驚き。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 833人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おはな(プロフ) - らんまるさん» コメント、ありがとうございます。先生の本気を何とか示せるようにがんばります。個人的にはグイグイとじわじわと、両方で来てもらえると嬉しいです。 (2016年7月10日 14時) (
レス) id: 4a84da09b3 (このIDを非表示/違反報告)
らんまる(プロフ) - やっと！お泊り！「邪な気持ち」でいいから、先生、グイグイ来て〜！ (2016年7月10日 12時) (レス) id: 5d10617f7a (このIDを非表示/違反報告)
おはな(プロフ) - ゆかりさん» 今日のワクワク学校では、二宮くんと櫻井くんの息がぴったり合って、最高のコントが見られました。ＷＳが楽しみです。チェックしてみてください。ご感想、ありがとうございました。 (2016年6月26日 23時) (レス) id: 4a84da09b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 二ノ翔ちゃん大好き愛してる (2016年6月26日 9時) (レス) id: 59f29188ad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おはな
| 作成日時：2016年6月25日 14時
