開かない扉 ページ38
一人食堂でお昼を食べて、医局に戻る。
東西さんからＬＩＮＥが入った。
―今日の夜から成田に行って、明日、発つらしいよ。
帰ってくるのは、１９日。
病院に来るのは２０日だって―
と、いうことは、帰国はコンサートの前々日。
登院するのは前日ってこと。
櫻井櫻井先生、お疲れじゃないのかな。
―Aちゃん、心配しないで。
大野先生と二人で行くって。
本人に確認したから―
―ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします―
―Aちゃん、固いよ〜。
いつでも何でも聞いてあげる。
他人の恋愛は蜜の味だからね―
ペコリのスタンプを打つ。
後輩としてならいいかな。
それはそれで、ぐっと泣きそうになるけど。
「後輩の顔」に、
少し「私の想い」を込めてメッセージを送る。
「明日、発つそうですね。
道中の無事と発表の成功をお祈りしています。
やっぱり先生は、私の、私達の憧れです。」
そこで電源を切ってしまった。
既読スルーとか怖すぎる。
一通り業務が落ち着いた１６時、電源を入れた。
緑のアイコンに�，�。
―こら！仕事中！でもありがとう。―
ああ、やっぱり後輩として、なら、
優しくしてもらえるんですね。
ちょっと調子に乗った私は、
部屋に帰った２０時過ぎにもう一度、
―すみませんでした。以後、慎みます。
ご不在の間、精一杯がんばります。―
と、送った。
既読になったけど。それだけ。
先生からの返事は、なかった。
どれだけノックしても開かない扉を前に、
途方に暮れる。
私は、どうすればいいんだろう。
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智美(プロフ) - 最初の方のページはほとんど(私の姓)や(私の名)というふうになっていて読みにくいです。修正お願いしますm(_ _)mm(_ _)m (2019年2月10日 14時) (
レス) id: b9bab58b14 (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり(プロフ) - ところどころお名前が唯になっています(;o;) (2017年7月3日 11時) (レス) id: 30427f3e19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはな
| 作成日時：2016年6月7日 14時
