危険人物 ページ23
大野先生が
ふくれている美宝さんの隣に座った。
「君、だめでしょ。みんなの翔ちゃんなんだよ。」
って、優しい笑顔で話しかけている。
美宝さんの表情が光って、
はにかんだ。あら。
「だって、美人さんが台無しだよ。」
笑っている表情なのに、目が真剣そのもので。
挑むように覗き込んでる。
この人、相当レベルが高いんだ。危険。
離れてみている私でも
背筋がぞくぞくしたもの。
近づいちゃいけない人に分類する。
あれ？
美宝さん、固まっている。
おもしろい。
部長の話を聞いて、
改めて感心して尊敬して。
増田くん、安田くんに
お肉を焼いてあげて。
あっという間に時間が過ぎる。
また、櫻井先生と小椋先生が
ツーショットでいる。
これってやっぱり、
そういうことなのかな。
簡単に挫ける気持ちを立て直そうと思うけど、
何のきっかけもなくて。
観察してばかりで全然先生に近づけない。
今井くんも
「ねえ、この肉、もう平気？」
とか、聞いてくるし、
しな垂れかかるし、重いし。
曖昧に笑っておく。
ちょっと面倒。
櫻井先生、スニーカー見てくれたかな、
気付いてくれたかな。
確かめたいのに。なす術もなく。
お開きになってしまって、
後片付けが待っていた。
酔ってしまった人たちには、
早々に帰っていただく。
櫻井先生クラス、
主任クラスもお帰りいただく。
こういうことは、得意。
研修医と、監督の看護師長さん、
先ほどの若いナース達と片づける。
正確で合理的な動き。
良いチームだなあと感心する。
気持ち良い。
こういう時、美宝さんはいない。
まあ、いいけど。
最後に忘れ物がないか、確認した。
これは幹事の大切なお仕事だから、
身についてしまっている。
ふと、タオルと封筒をテーブルの下に見つけた。
残っている人は、みんな違うと言うし、
明日、院内メールを流して持ち主を探すことにした。
解散。
今井くんは、
「まだ飲み足りない。増田、安田、行くぞ。」
と、女子禁制だとか言いながら
二次会に向かって行った。
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智美(プロフ) - 最初の方のページはほとんど(私の姓)や(私の名)というふうになっていて読みにくいです。修正お願いしますm(_ _)mm(_ _)m (2019年2月10日 14時) (
レス) id: b9bab58b14 (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり(プロフ) - ところどころお名前が唯になっています(;o;) (2017年7月3日 11時) (レス) id: 30427f3e19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはな
| 作成日時：2016年6月7日 14時
