バーベキューとスニーカー ページ22
１０月の第二日曜日、
海沿いの大きな公園に向かう。
今井くんと一緒。
毎年ではないけれど
呼吸器内科では、関係者が集まって
バーベキューをしている。
今井くんが張り切っている。
私は、スキニーのカーゴパンツにデニムのシャツ、
足元はあのスニーカーというスタイルで。
スニーカーがなければ高校生レベルかな。
でもきっと動くし、汗もかくし、
染みを作るのは嫌だし。
こんなものだろうと思う。
いつも付けないピアスが耳を揺らす。
ちょっと大きめのキラキラ光る物を選んだ。
秋の日差しに映えるかな、どうかな。
到着して、準備を始める。
全て用意された会場なので、
そんなに張り切らなくて良いらしい。
良かった。
小椋先生の姿が見える。小さく緊張する。
ベージュの地に小花柄、
裾に黒いレースをあしらったチュニックに
白いサブリナパンツ。
上品。女性らしいライン。
敵わない。
櫻井先生と小椋先生の一つ上の先輩、
大野先生も来ている。
今は、臨床を離れて製薬会社の研究室にいるという、
またしても頭脳明晰、容姿端麗タイプの人。
レベルの高さに溜め息。
私はと言うと、幹事気質が顔を出してきて、
今井くんと二人で飲み物を配ったり
つまらなそうな人がいないかと
テーブルを廻ってみたりしている。
こういう時、「あうん」の呼吸が生まれる。
気持ち良いくらいだよね、今井くん。
もちろん、自分も飲む。おいしい。
ふふっと笑ってしまった。
櫻井先生と目が合ってしまう。
ニコッと笑い直した。
ちょっとは、ましになったかな。
だめかな。
美宝さんが
ずっと櫻井先生の隣をキープしようと
頑張っているのを視界の端で捉えているんだ、私。
先生、ノンアルコールビールを飲んでる。
どうしたのかな。
この後、予定があるのかな。
若いナース達が
「櫻井先生と飲みたーい！」
って、奪取する。
彼女達の甘い声、
先生の腕を引く大胆さ。
羨ましくて、眼を逸らす。
ちょっと酔った女の子の色香。
誰だって、
悪い気はしないでしょう。
「参ったな。」
そう言いながら、口元が緩んでいる先生。
はっきりと見える。
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智美(プロフ) - 最初の方のページはほとんど(私の姓)や(私の名)というふうになっていて読みにくいです。修正お願いしますm(_ _)mm(_ _)m (2019年2月10日 14時) (
レス) id: b9bab58b14 (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり(プロフ) - ところどころお名前が唯になっています(;o;) (2017年7月3日 11時) (レス) id: 30427f3e19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはな
| 作成日時：2016年6月7日 14時
