文とお茶会 ページ16
実家に帰った翌日の土曜日は、
母の主催のお茶会で、お手伝いに借り出された。
呼びだしに応じるのは、２か月ぶり。
忙しくできて、ちょうど良かったと思う。
日常で眼にすることのない、
茶器や掛け軸、お花、着物。
「美しい」ことだけが、珍重される世界。
今の私には必要な気分転換かもしれない。
中学の頃から何となく始めて、
ずっと続けている茶道。
趣味というほど穏やかではないけど、
好きなんだと思う。
まあ、教えてくれるのは母だし。
週に３日、父のクリニックを手伝う姉も借り出されていた。
「A、髪型変わったのね。
パーマがかかってるから、
上げやすくていいじゃない。
でもさあ、色気づいたのよね、これは。
新しい恋、見つかったの？」
「文(あや)こそどうなの？
３０なんだから、そっちが先でしょ。」
着付けながら言い合う。
大人になってからは、自分で着てみてから、
母に直してもらうことにしている。
今日は、淡いピンク色の付けさげを着る。
文は、あずき色。
こちらも色味は、淡い感じ。
２つ上の姉の文とは、
高校まで同じ学校だった。
医大は別。
仲良し姉妹だねって自嘲気味に言ってるほど、
くっついている。
他に友たちいないのって、
母が心配したこともあった。
小学校の上級生くらいからは、
名前で呼んでいる。
友達の前で「お姉ちゃん」って呼ぶのが
恥ずかしかったから。
許してくれる文に甘えている自覚は、ある。
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智美(プロフ) - 最初の方のページはほとんど(私の姓)や(私の名)というふうになっていて読みにくいです。修正お願いしますm(_ _)mm(_ _)m (2019年2月10日 14時) (
レス) id: b9bab58b14 (このIDを非表示/違反報告)
きゅうり(プロフ) - ところどころお名前が唯になっています(;o;) (2017年7月3日 11時) (レス) id: 30427f3e19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはな
| 作成日時：2016年6月7日 14時
