蜜蜂と花《青》 (ページ11)

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｢なぁ、三島課題やった？って聞いてんやけど｣

『あ、うんしとるで』

｢ほんま？
この通り、見せてくれ｣

顔の前で手を合わせて懇願してくる男子

はぁ、どうして毎度してこないのだろうか

彼は確か、野球部だったっけ？

練習大変なのはわかるけどさ

『ええよ』

｢ほんま助かる！！｣

私が鞄からノートを取り出そうとしたその時

？｢おい、｣

私の前に立ち塞がる黒い影

その正体は

｢なんだよしげ｣

重｢たまには自分でやったらどうや？｣

大毅だった

重｢ええ加減毎日Aに頼んのも、やめろや｣

そう言い放った

教室がｼｰﾝと静まり返る

｢あー、わかったよ
しげに言われたらなんか、おん｣

いや、なんなんだよ

頭を掻きながら、自分の席へと戻っていく

『あ、あの大毅』

ﾜｼｬﾜｼｬと、いつもみたく私の髪を撫でた

そのまま何も言わずに大毅も席へと戻っていく

その瞬間

｢えー！何今の｣

｢ちょっと、重岡くんめっちゃかっこよかったんやけど！｣

確かに、皆が言うように

さっきの大毅は、かっこよかった

｢やっぱええな！幼馴染みって｣

｢ほんまこの前も言うたけどお似合い～｣

大毅の方を見ると、男子に囲まれて何やら顔を赤くしている

いつもと違う大毅に驚きつつも

ｷｭﾝ

としてしまった自分がいた