完璧で究極の復讐者【推しの子】【名探偵コナン】

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「嘘だ嘘だ嘘だ!!お姉ちゃんが…お姉ちゃんが私を置いていく訳ないでしょ!?」




「っ…！」




勢い任せに飛び起きて目に入ったのは白い天井。ここが医務室だと認識しつつ、荒んでいる呼吸を整える。


確か、藤宮の死体を目にしたらお姉ちゃんの姿が…




「っ、ぐ…」

「A！」




込み上げてきた胃酸を流し込んだ時、かけられたその声でここに私以外の誰かがいる事を知った。
視線を声の方に動かしながら、再び不規則になった呼吸を整える。




「水あるけど…飲める？」

「ごめん、ありがと」




声の主、景光からペットボトルを受け取って無理に水を流し込む。
ようやく呼吸と体調がマシになってくると、心配するような表情の景光が話し始めた。

私を見つけたのは景光で、彼が着いた時には私はもう気を失っていたらしい。そして、次に視界に入った藤野の死体を見て、私がその影響で気絶したのを理解し、教官や零に報告したそう。




「…もしかして、ずっと着いて来てた？」

「実際にはAの何メートルも後ろにいたよ。Aって足速いでしょ？」




そう言って苦笑いをする景光。私、そんなに必死になって走ってたのか。自分じゃ分からなかった。今思い返せば、焦ってたのはなんとなく理解できるけど。




「やっぱり、あそこにいたのは藤野さんだったよ。…少なくとも死後一日は経ってるって」

「…そっか」




何度か揉めた相手とはいえ、同期が亡くなるのは気分が悪い。でも、何の皮肉か私のアリバイは成立した。この数日間私は一度も外出していないのだから、彼女を殺す事は不可能だ。


問題は、彼女の横に置かれていた白いバラの花束。
折れている理由は分からないけど、白いバラはお姉ちゃんが死んだ時も玄関付近に置かれていた。犯人の大学生が気まぐれで買ったのかは分からないが、今回の事に真犯人及びアクア達の父親が関わってるのは間違いないだろう。こんなの、偶然とは思えない。

でも、何で藤宮は殺されたの？まさか、お姉ちゃんと関わりが＿＿＿




「…ねぇA」

「あ、ごめん…。ちょっと考え事してた。何？」









「何か、俺に隠してる事ない？」

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