01-姉と妹 ページ2
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「は?妊娠した!?」
「あはは…実はそうなんだよね」
都内のどこにでもありそうなビル。
学校帰り、珍しく姉の方から連絡があり、寄ってみたところ。聞かされたのは「姉が妊娠した」というとんでもない事実だった。
「ちょ、ちょっと待って!聞きたい事はたくさんあるけど、まず相手は誰!?どうしてそうなったの?まさか無理矢理?アイドル活動はどうするつもり!!」
「まずとか言いながら、四つも質問してるじゃねぇか」
姉が勤務している事務所の社長、斉藤さんの言葉でなんとか気を落ち着かせる。……って、そんなの無理に決まってるでしょ!!
事務所に飾られている緑色の観葉植物を見て、落ち着こうと試みたがダメだった。緑色にはリラックス効果があるけど、そんなの今の私には通じない。
拳を握りしめて動揺のあまり震えていると、中毒性のあるソプラノが私の名前を呼んだ。
「A、急にこんな事言ってごめんね」
「お姉ちゃんが謝る必要なんてないよ!ちょっと…いや、かなりびっくりしたけど…」
「ありがと」と言って微笑む姿は本物の天使のよう。今まで、この明るさと華やかさに何度救われてきた事か。
時計の針の音だけが響き渡り、この場にいる人が何も言葉にしていない事を示した。
数秒後、意を決したようにお姉ちゃんが口を開いた。
「それでね、私…この子達を生みたいって思ってるんだ」
「は…?」
言葉が出てこないって、こういう事なんだ。
そんな訳の分からない感想を抱く。何かを言おうと必死に頭を回転させるが、何も思い浮かばなかった。
両目に浮かぶ星が、不安そうに私を見つめている。
「もちろん、学校の事で忙しいAに迷惑はかけないよ。私の責任なんだから、やるべき事は私がやる。だから、」
「___ふざけないで」
お姉ちゃんとは似つかない、低いアルトが部屋を支配した。
突然の事で理解が追いついていないのか、お姉ちゃんも社長も唖然としている。そんなお姉ちゃんを彩る星を真っ直ぐ捉えながら、できる限りの力を込めて言葉を放った。
「お姉ちゃん一人に全部やらせる訳ないじゃん」
「え…」
「お姉ちゃん、もう少し私の事頼ってよね」
「私は、お姉ちゃんの意見を尊重するよ」
いきなり「アイドルやる」とか言い出したり、グループのセンターになっちゃったり。
こんなに好き勝手やってきたんだから、今更遠慮なんてしないで欲しいな。
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みさ。(プロフ) - この話最高!!応援してます。これからも頑張ってください! (6月19日 18時) (レス) @page30 id: 952cf5eb01 (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください。応援してます! (6月11日 16時) (レス) @page22 id: d17fdc23ae (このIDを非表示/違反報告)
あ - 推しの子と名探偵コナンのクロスオーバー面白いです! 更新頑張ってください!! (6月6日 1時) (レス) @page18 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
さふゆわ - 面白いです!更新待ってます!!!! (6月5日 22時) (レス) @page18 id: cde793218e (このIDを非表示/違反報告)
れもねーど - 最近推しの子にハマりました。最高のクロスオーバーですね!更新楽しみにしております!! (5月31日 21時) (レス) @page13 id: e6a1afaa78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りよ | 作成日時:2023年5月28日 13時