28-嘘でもそれは ページ8
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Aside
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ルビーに連れられ、流されるまま苺プロの事務所に来た。ここ数か月、忙しくてまともに顔を出せていなかった気がする。七年前と変わらず、ミヤコさんに心配かけっぱなしだ。
「…お久しぶりです。ミヤコさん」
「A！久しぶりじゃない！仕事の方はどう？」
「まあ、特にトラブルもなく順調って感じです」
斎藤さんが行方をくらましてから、不安な事や辛い事がたくさんあったはずなのに、ミヤコさんからはそれらが一切感じられない。ほんとにすごい人だ。
「あ、アクア。今日あま見たよ。演技上手だね」
「…あの中で俺が目立てるようにやっただけだ。俺に演技の才能なんてない」
この前やっと仕事が落ち着き、非番の日や休憩時間に少しずつ見ていたドラマ。
何とも言えない感じだったけど、ミヤコさんからアクアが出る事を聞き、最終話まで見続けた。最終話もなかなかな物で、「これは炎上するよね」と呆れていた時。タイミングを読んだかのように、アクアが現れ場の雰囲気がぐっと良くなったのだ。…ストーカー役だったのはびっくりしたけど。
「そ？でも私は良かったと思うよ」
「……」
「お姉ちゃんが褒めてくれてるんだから何とか言いなよ！ねぇお姉ちゃん、頭撫でて！」
「いいよ。こっちおいで」
高校生になったというのに、ルビーは相変わらずあまえんぼだ。アクアは高校生のくせに闇深い感じだけど…彼からしたら母親が亡くなってるからね。私も人の事言えないし。
「お姉ちゃん！今日泊まってく？泊まってくよね！」
「明日は朝から仕事なんだ。悪いけど、そろそろ帰らないと」
「えぇ！？」
「そうなの？じゃあ送るわよ」
「大丈夫。タクシー拾って帰るよ」
いつかのように「お姉ちゃん行かないで」と叫びながら暴れるルビー。七年前と何も変わってない。あなたは、そのままでいてね。
「じゃあまた」と言って外に出ようとした時。玄関のドアが後ろから伸びてきた誰かの手によって開けられた。
「ありがとアクア。また今度…」
「待て。俺が送って行く」
まんがのように、何度か瞬きをして少しの間固まる。それはミヤコさんとルビーも同じみたいで。
アクアがこんな事言うなんて珍しい。
「…じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな」
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ソーダ愛す - 私の望んでいたクロスオーバーが読めるなんて...！更新楽しみにしてます！！ (12月10日 0時) (
レス) id: 73c730aa71 (このIDを非表示/違反報告)
駐車場 - 本当にすごいですなんでこんなの思いつくんですか天才ですか？なんかもう色々と頑張ってほしいです、更新待ってます！ (10月25日 19時) (レス) @page34 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
さふゆわ - うわぁぁぁ！続きが気になるぅ！ (9月4日 21時) (レス) @page26 id: cde793218e (このIDを非表示/違反報告)
Ama - めっちゃ面白いですー！応援してます。 (8月7日 19時) (レス) @page19 id: 7e4a5b7e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りよ | 作成日時：2023年7月14日 19時
