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アクアside
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「やらかした」という表情で、さっきの発言を恥じるA。
風に揺られる瑠璃色はアイとよく似ている。
髪色だけじゃない。こいつは、見違える程アイそっくりになった。意図的なのか無意識なのかは知らないが、髪が伸びたのと口調が柔らかくなった所為だろう。
だけど、似ていない部分もある。
抜けているようでしっかり秘密を守っていたアイと対極に、Aは姉を守る騎士のように見えるが肝心なところで抜けている。
共通しているのは、二人とも人の名前を覚えるのが苦手なところだろうか。Aはまだマシな方だけど。
「姉さん。まだ信号赤のままだ」
「！ありがと。危うく車に轢かれるとこだった」
アイが死んでから数週間、文字通り魂が抜けた様子だったAは、それから態度を一変した。
何の話をしても前のように笑う事はないし、徐々に口調もアイに似ていった。
そんな中、少しだけ楽しそうにする瞬間があった。それは、俺やルビーといる時。自意識過剰ではない。紛れもない事実だ。俺達にアイの幻影を見ているのかもしれない。
どんな形であれ、Aが幸せなら俺は良い。アイがそう願ったのだから。
「あ、あれルビーじゃない？」
「…ああ、確か今日買い物行くって言ってたな」
向かい側の道路を指差してそう言うA。ルビーも俺達に気が付いたのか、大きく手を振る。Aはそれに対して、胸辺りで小さく手を振った。
手を下ろすと、Aの瞳が伏せられた。
数年前から、度々見せるようになった表情。何かを思い出しては、「忘れなきゃいけない」と言うように頭を振る。
ルビーと同じく、前に進んでいると思っていたけど違うのかもしれない。
本当は、Aも＿＿＿
「…姉さん、」
「お姉ちゃん！！」
俺の言葉に被せるように声を上げながら、Aの元へ走って来るルビー。Aは優しくそれを受け止める。
「走ったら危ないから。気を付けてルビー」
「ごめんごめん。会えて嬉しくて！」
微笑んでルビーと会話を続けるAを見て、自分が聞こうとしていた事の大きさに恐怖した。
もしAがアイのトラウマを抱いていたらどうするんだ。忘れているのなら、忘れかけているのなら、思い出させるような事はするべきじゃない。
「アクア、さっき何か言ってなかった？」
「…別に」
「私に嫉妬したんでしょ！アクア、私も含めてシスコンだし！」
「厳密に言うと私は姉じゃないよ？」
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ソーダ愛す - 私の望んでいたクロスオーバーが読めるなんて...！更新楽しみにしてます！！ (12月10日 0時) (
レス) id: 73c730aa71 (このIDを非表示/違反報告)
駐車場 - 本当にすごいですなんでこんなの思いつくんですか天才ですか？なんかもう色々と頑張ってほしいです、更新待ってます！ (10月25日 19時) (レス) @page34 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
さふゆわ - うわぁぁぁ！続きが気になるぅ！ (9月4日 21時) (レス) @page26 id: cde793218e (このIDを非表示/違反報告)
Ama - めっちゃ面白いですー！応援してます。 (8月7日 19時) (レス) @page19 id: 7e4a5b7e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りよ | 作成日時：2023年7月14日 19時
