45-白い星を押し殺して ページ40
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「星野刑事ー！」
いつもより早めに仕事が終わった日。家に帰ってからの予定を考えていると、後ろから名前を呼ばれた。私の事をこう呼ぶ人は少ないから、誰か判断するのは簡単だった。
「コナンくん。なんか久しぶりじゃない？」
「ね！見かけたから思わず声かけちゃった！」
無邪気に話す姿は誰が見ようと年相応の子供だ。たまに事件解決への大きなヒントを言うからびっくりするけど。
「(…君が、カミキの居場所を突き止めてくれたら良いのに)」
ずば抜けた洞察力と推理力。それを使う事ができたら…私にもあったら、こんなに苦労しなくて済んだのかな。
早くこの手であいつに制裁を下したい。お姉ちゃんを、アクアを、ルビーを…みんなを楽にしてあげたい。
でも、自分にないものを「欲しい」と思っても努力しない限り手にできないし、そもそも推理力は身につかない。
だから、私は私にできる事を精いっぱい実行する。例え、この身が朽ち果てようとも。
「＿＿＿それで良いよね？星野刑事！」
「え？ああ、うん…」
「それじゃあ行こう！」
私には眩し過ぎる程の笑顔で歩き始めるコナンくん。
まずい、変にネガティブになってた所為で話を何も聞いていなかった。しかもぼーっとしたまま肯定しちゃったし…。でも今さら帰るのもわざとらしい。
「一体どうすれば」と顔には出さずに動揺していると、見覚えのある場所でコナンくんは立ち止まった。
「ここって…」
「星野刑事、前に来てたよね？ここのメニュー美味しいし、久しぶりに話したいから一緒に食べようよ！」
喫茶店ポアロ。
私と零が和解した場所だ。
もちろん、コナンくんがそれを知っている訳ないし、そもそも私と零が知り合いだという事も知らないはず。このすぐ上はコナンくんの居候先。おそらく、彼もよく訪れているのだろう。だから私と話す為にこの場所を選んだ。自然な流れだ。
「そうだね。じゃあ入ろっか」
「うん！」
そうして、私はコナンくんと共に人生二度目のポアロに入店した。
続く
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ソーダ愛す - 私の望んでいたクロスオーバーが読めるなんて...！更新楽しみにしてます！！ (12月10日 0時) (
レス) id: 73c730aa71 (このIDを非表示/違反報告)
駐車場 - 本当にすごいですなんでこんなの思いつくんですか天才ですか？なんかもう色々と頑張ってほしいです、更新待ってます！ (10月25日 19時) (レス) @page34 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
さふゆわ - うわぁぁぁ！続きが気になるぅ！ (9月4日 21時) (レス) @page26 id: cde793218e (このIDを非表示/違反報告)
Ama - めっちゃ面白いですー！応援してます。 (8月7日 19時) (レス) @page19 id: 7e4a5b7e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りよ | 作成日時：2023年7月14日 19時
