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Aside
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カチャッとわずかにドアが開く音が耳に入る。反射的に立ち上がり、目的の人物であろう者に向かって、大股で歩いた。
ドアが完全に開く頃には、私はドアに当たりそうな程ギリギリのとこにいて。そこには、数ヶ月前に会った時と何一つ変わらない同期の姿があった。
「零！！この手紙、どういう事！？」
くしゃくしゃになる程握られたそれは、数時間前に零から届いた物に入っていたメモ。それを彼の目の前に突き出し声を荒らげる。
部屋のすぐ傍に人がいれば、間違いなく私の声は聞こえているだろう。それくらい、私は大きな声で零を問い詰めていたのだ。
当の本人は、胸ぐらをつかんでいる私の手をそっと外し、少しの間を置いてから言った。
「…書いてある内容のままだ」
「ちゃんと説明して！！」
「＿＿＿ヒロは、死んだんだ」
メモに書かれていた内容と全く同じ言葉。それだけが、私の頭の中を支配した。
死んだ。誰が？ヒロが。……景光が？
数時間前にも感じたその感覚が、私の体を再び襲う。「どうして」とか「何があったの」とか思う前に、一つの生まれてはいけない疑問が浮かんできた。
「…何で、あなたはそんなに冷静なの？」
景光が死んでから時間が経ったから？警察官という職業上、仕方ない事だから？
＿＿＿私達の関係は、そんなに薄っぺらいものだった？
その考えが浮かんだ途端、喪失感は吹き飛び怒りと憎悪がふつふつと込み上げてきた。
「あなた、景光が死んだとこに行ったんでしょ。それでそんなに冷静なの？」
私の質問に、零は否定も肯定もしなかった。その態度がより一層私の怒りをかき立てる。そして、それは止まる事を許してくれない。
「どうなの？」
「……」
「私達、これでも幼なじみでしょ？少しくらい教えてよ！何か言ってよ！！」
嘘で全てを覆い隠している。そんな私が言える立場じゃないのは分かってるけど、それでも言わずにはいられなかった。
「景光が言うなって言ったの？上からの命令？ねぇ、何なの。…あなたは、何を考えて私のとこに来たの」
幼なじみといえど、復讐の為に何もかも偽ってきた。お姉ちゃんの無念を晴らせるなら、どんな事でも犠牲にする覚悟でここまできた。
でも、ほんとに少しだけだけど。
「……私は、二人の事特別だと思ってたよ」
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ソーダ愛す - 私の望んでいたクロスオーバーが読めるなんて...！更新楽しみにしてます！！ (12月10日 0時) (
レス) id: 73c730aa71 (このIDを非表示/違反報告)
駐車場 - 本当にすごいですなんでこんなの思いつくんですか天才ですか？なんかもう色々と頑張ってほしいです、更新待ってます！ (10月25日 19時) (レス) @page34 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
さふゆわ - うわぁぁぁ！続きが気になるぅ！ (9月4日 21時) (レス) @page26 id: cde793218e (このIDを非表示/違反報告)
Ama - めっちゃ面白いですー！応援してます。 (8月7日 19時) (レス) @page19 id: 7e4a5b7e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りよ | 作成日時：2023年7月14日 19時
