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降谷side
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夜も更けて、建物に灯る明かりが少なくなった頃。ちょっとした休憩も兼ねて缶コーヒーを口にしていると、部下である風見が慌てた様子で話しかけてきた。
「降谷さん、休憩中申し訳ありません！」
「大丈夫だ。何かあったのか？」
「は、はい。降谷さんに会いたいという方が警察庁に来ているそうです」
やっぱり来たか。
数か月ぶりの再会にわずかながら喜びが芽生える。もっとも、現状と推測する要件は全く喜ばしいものではないのだが。
「その人の特徴は？」
「報告では、紫に近い髪色でロングヘアーの女性となっていますが…って、降谷さん、どちらへ行くんですか！？」
「心配ない。誰かは見当ついている。…きっと同期だろう」
「……分かりました」
礼を言った後、近くのエレベーターへ向かう。風見の話によると、彼女は二つ下の階にいるそうだ。
最後に会ったのは…萩原と松田の墓参りの時か。
「二人とも同じ奴にやられるなんてバカみたい。私止めたのに」
「だけど、次の被害者は出ないだろうな」
「何でそう思うの。根拠なんてないじゃん」
「君が捕まえてくれるだろう?」
確か、班長が仕事に戻った後にそんな会話をした気がする。あれから、その爆弾魔は姿を現していない。逮捕はされていないから、きっとまた計画を練って犯行に及ぶだろう。
「もし、捕まえられたら萩原達に報告しないとね。それはもう、腹立たしいくらいドヤ顔で」
珍しく頬に弧を描いて話していた幼なじみの姿を思い浮かべる。冷たく接していたが、当時は彼女なりに色々考えがあったのだろう。姉が亡くなっていた事を僕やヒロにすら隠していたのだから。
少し気になるから、実際萩原や松田をどう思っていたのか聞いてみようか。ついでにヒロの事も。
エレベーターから降りて右に曲がる。彼女がいるという部屋が近づいてきた。
彼女は何と答えるだろうか。ムスッとして話を逸らすかもしれないし、意外とあっさり心の内を明かしてくれるかもしれない。
気になるな。答えを聞いたら、ヒロに教えよう。
目の前に、いつもと変わらないやや重いドアが立ちはだかる。そっと手をかけ、ドアを押し出した。
「(……ごめんな、ヒロ)」
彼女から質問の答えを聞くのは、だいぶ先になりそうだ。
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ソーダ愛す - 私の望んでいたクロスオーバーが読めるなんて...！更新楽しみにしてます！！ (12月10日 0時) (
レス) id: 73c730aa71 (このIDを非表示/違反報告)
駐車場 - 本当にすごいですなんでこんなの思いつくんですか天才ですか？なんかもう色々と頑張ってほしいです、更新待ってます！ (10月25日 19時) (レス) @page34 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
さふゆわ - うわぁぁぁ！続きが気になるぅ！ (9月4日 21時) (レス) @page26 id: cde793218e (このIDを非表示/違反報告)
Ama - めっちゃ面白いですー！応援してます。 (8月7日 19時) (レス) @page19 id: 7e4a5b7e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りよ | 作成日時：2023年7月14日 19時
