39-一番星 ページ25
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「この前はごめんね。ルビー」
「ううん。私もごめん。ついかっとなっちゃって…」
「それくらい気にしなくて良いよ」
ララライの一件から二週間。
あれから目撃情報や被害がぱったりとなくなった為、捜査は一旦保留になった。
結局何が目的だったのか、被疑者はカミキだったのかは分からずじまい。仮に恨みがあったのなら、何で近隣住民を傷つけたんだろうか。ララライが目的だと思わせて警察を油断させる為？…んー、納得いかない。
まあ、今はそんな事考えなくて良いか。どんな形であれ、情報が手に入ったのに変わりはない。喜ばしい事だ。
「見てお姉ちゃん！十個食べ切ったらその分無料になるんだって！やってみようよ！」
「二人でできるの？」
「一人十個食べれば良いみたい！」
「…それ、二人ではできないって言うんだよ」
姪の天然ぶりに少し笑みがこぼれる。
ルビーを見てると、なんだか昔のお姉ちゃんを見てる気分になる。懐かしい。それでいて、儚く脆い。
でも、もうすぐでこの思いも晴れる事だろう。あいつへの復讐を終えたら、アクアとルビーには明るく平穏に暮らして欲しい。それだけで、私は充分だ。
＊
＊
＊
「お姉ちゃん、今日はありがと！」
「こちらこそ。久しぶりに会えて嬉しかった」
「私もだよ！また会おうね！！」
大きく手を振りながら去るルビーを見届た後、方向転換をして車に乗り込む。
疲れているから一刻も早く帰りたいのだけど、前もって予約していたから仕方ない。
少し町中を走って着いたのは、どこにでもありそうな交差点。車を停めて交差点を渡り、真新しい白いドアを開けて、真っ直ぐカウンターに進んだ。
ここは少し苦手だ。きれいで華やかな雰囲気が私とは正反対で、いるだけで息苦しく感じる。
「こちら、ご予約されていた花束です。ご確認をお願いいたします」
「…はい。間違いありません」
「ではお会計を＿＿＿」
私が今いるのは花屋。すっかり常連のようになってしまったが、他の人のように店員と気さくに話すなんて事はしない。そんな事する性格じゃないし。
少し小さめの花束五つを抱え、足早に店を後にした。
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ソーダ愛す - 私の望んでいたクロスオーバーが読めるなんて...！更新楽しみにしてます！！ (12月10日 0時) (
レス) id: 73c730aa71 (このIDを非表示/違反報告)
駐車場 - 本当にすごいですなんでこんなの思いつくんですか天才ですか？なんかもう色々と頑張ってほしいです、更新待ってます！ (10月25日 19時) (レス) @page34 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
さふゆわ - うわぁぁぁ！続きが気になるぅ！ (9月4日 21時) (レス) @page26 id: cde793218e (このIDを非表示/違反報告)
Ama - めっちゃ面白いですー！応援してます。 (8月7日 19時) (レス) @page19 id: 7e4a5b7e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りよ | 作成日時：2023年7月14日 19時
