30-桜が散る空の下で ページ12
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コナンside
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カフェでの事件から約一週間。
どうしても星野刑事の事が気になった俺は、ポアロにいる安室さんに聞いてみる事にした。理由は特にない。星野刑事は警察関係者だし、安室さんなら知ってそうだと思っただけだ。
「安室さん」
「この時間に君が来るのは珍しいね。どうかしたかい？」
「星野Aって刑事の人の事なんだけど、」
ガシャン。
耳を塞ぎたくなるような音が鼓膜を震わせる。反射的に閉じていた目を恐る恐る開けると、カウンターに皿を持ったままの体制をした安室さんの姿が見えた。
見る限り、かなり動揺しているようだ。
「大丈夫？安室さん…」
「……大丈夫だよ。話はこれを片付けた後にしよう」
＊
＊
＊
「それで、何の話だったかな。コナンくん」
片付けた後から、いつものような微笑みを浮かべている安室さん。
さっきの動揺している様子が何度も頭に浮かぶ。
何で安室さんはあんなに動揺したんだ？まさか黒の組織に関係しているのか？でも、それだと色々辻褄が合わない。星野刑事が黒の組織にいる理由も、何で刑事として警視庁にいるのかも。
何と返そうか悩んでいると、安室さんは一つため息をついて静かに口にした。
「…星野Aって言ったな」
「うん…」
「まだ、生きてたのか…」
口調が変わり、どこか哀しい雰囲気のある姿が見え隠れする。
やっぱり、星野刑事は黒の組織の仲間なのか？それもかなり上の立場の。
唾を飲み込み、安室さんの返答を待つ。時間にしたら十秒あるかないかのはずだが、その時はやけに時間の流れが遅く感じた。
「＿＿＿彼女は、僕の同期であり幼なじみだ」
「…え？」
「今となっては、たった一人になってしまった大切な人さ」
きっと、彼女の生死を確かめる明確な術はなかったのだろう。星野刑事の名前を出した時、安室さんは文字通り身体中の力が抜けていたのだから。
でも、それなら何で＿＿＿
「そんなに、悲しそうにしてるの？」
「……」
安室さんは、窓の外の遠くを見つめる。その顔は、今まで見た事がないくらい優しそうな表情をしていた。
「数年前に、ある事がきっかけで揉めてしまったんだ。それから、一度も連絡を取っていない」
安室さんは「もちろん、今もね」と付け足した。
何が原因か聞き出そうと思ったが、哀しそうに遠くを見つめる安室さんを見て、俺は何も言えなかった。
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ソーダ愛す - 私の望んでいたクロスオーバーが読めるなんて...！更新楽しみにしてます！！ (12月10日 0時) (
レス) id: 73c730aa71 (このIDを非表示/違反報告)
駐車場 - 本当にすごいですなんでこんなの思いつくんですか天才ですか？なんかもう色々と頑張ってほしいです、更新待ってます！ (10月25日 19時) (レス) @page34 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
さふゆわ - うわぁぁぁ！続きが気になるぅ！ (9月4日 21時) (レス) @page26 id: cde793218e (このIDを非表示/違反報告)
Ama - めっちゃ面白いですー！応援してます。 (8月7日 19時) (レス) @page19 id: 7e4a5b7e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りよ | 作成日時：2023年7月14日 19時
