検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:6,327 hit

38 、ー過去編ー お留守番 ページ3

あかあさんとおとおさんは仕事




今日も同じことをくりかえす





また、同じことがはじまる





ただ違うこと、と云えば今日はパーティがあると云うことくらいや……





"嫌やな"








雫「いっしょにあそぼ!」





「いいよ」









雫と遊んでいるとあっと云う間にお昼になった







柚月が作っておいた昼食を二人で食べた






その後は読書したり、勉強していた








雫「ダーイブ!!」






雫がAの背中に飛び込んできた




「しずく。あぶないから、これはやっちゃいけんことなんや。わかった?」





雫「ごめんなさい」





雫はスカートの端をギュッと握り、今にも泣き出しそうな顔をした








Aは雫の頭を撫でた






「これからは気をつけるんよ」






雫は「うん」と頷くとAの背中に凭れ掛かった






二人は時折言葉を交わらせながら其々の事をしていた






此れがAと雫のお留守番だ









Aは僅か三歳にして自分の立場が、未来が、わかっていた









Aが京都弁で話すのは、きっと自分と雫は違うのだと、周りが気がつく様にだろう





Aが何時も笑っているのは、きっと誰にも心配を掛けたくないから、笑っていて欲しいからだろう





Aのその考えは家族にも周りにも、誰にも伝わっていなかった








Aは伝わらない事で、気づかれなかった事でどれだけ苦しんだのだろう……





其の重荷が、孤独が、Aには重かった事は未来を見れば一目瞭然だ

39 、ー過去編ー パーティ→←37 、ー過去編ー 長女はドジ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
27人がお気に入り
設定タグ:太宰治 , 中原中也 , 文スト   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:yugi 0434 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/profile  
作成日時:2019年1月23日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。