第40話 ページ44
目が覚めるといつもとは違う天井の部屋にいた。
だるい体を起こし周りを見るとそこは美しく整理された綺麗な部屋だった。
ゴミが1つも落ちていないし雑誌や本などもしっかり本棚にしまってあった。
淡いオレンジ色のカーテンから差し込む光から察するに今は正午当たりだろう。
するといきなりドアが開いた。
入ってきたのはパクノダさんだった。
パ「あら、もう起きてたのね。具合はどうかしら。」
『はい、今さっき起きたところです。頭痛がするくらいで他は何ともありません。』
私は自分の体をそっと見た。
昨日着ていた戦闘服ではなく黒のワンピースを私は着ていた。
服の下からでも昨日受けた傷に丁寧に包帯が施してあるのが分かった。
私は椅子に座るパクノダさんを見る。
『あの、パクさん。服まで変えていただきその上包帯までありがとうございました。』
するとパクノダさんはクスッと優しく微笑んだ。
パ「傷の処置は確かに私がしたけれど、その服は昨日シズクが盗ってきたものよ。」
『そうなんですね。ご迷惑をお掛けしました。』
パ「迷惑だなんて思う人、ここにはいないと思うけど。それと体の方は動かせる?」
『あ、はい。全然大丈夫です。』
そう言って私は布団を退かし足をベッドの外へ出した。
パ「ちょっと付いてきてもらえるかしら。皆心配してるだろうから、顔を見せてあげて。」
そういうとパクノダさんは腕を組みながら優しい笑で私を見つめてきた。
その瞳には確かに愛が滲んでいて、なんだかエリックさんとユリアを思い出した。
私も微笑みながらパクノダさんについて行った。
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リンゴ - とっても面白いです!更新頑張って下さい!!! (2018年2月25日 18時) (レス) id: d0b5539735 (このIDを非表示/違反報告)
陽毬(プロフ) - すっごく面白いです!これからどう進んで行くのか楽しみです!更新頑張って下さい! (2018年1月10日 20時) (レス) id: 12567f067b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:安 | 作成日時:2018年1月8日 21時