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第27話 ページ30

あの後クロロさんと別れ、私は1人で部屋にいた。




決行は夜からで、6時に広間集合らしい。





それまでに私は何をしようか。


そんなことを考えながら、私はシャルナークさんから頂いた林檎を剥いていた。




林檎を一口齧ると溢れんばかりの甘みが私の口内に充満し、少し幸せな気持ちになれた。




呑気な事しているのは分かっているけど、こうでもしてないと気が狂ってしまいそうで怖かった。




林檎を食べ終わると、また空虚な時間に押しつぶされた。




私はふと立ち上がり、クロロさんから貰ったお金をシスター服のポケットにいれるとなにも考えないまま部屋をでた。





ただ、取り敢えず気を紛らわしたかった。




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やってきたのはクロロさんの部屋の前だった。



重圧のあるドアをなんどか鳴らす。


『クロロさん、Aです。少しお願いがあるのですが。』





ク「入れ。」



クロロさんの返事を聞き、私は初めてクロロさんの部屋に入る。




クロロさんの部屋は至ってシンプルだった。


大きなソファーとベッド。それと所々に散乱している本しか無かった。



私はソファーに腰掛け本を読んでいるクロロさんに近づいていった。



『クロロさん、町に行っても宜しいでしょうか。』


私がそういうとクロロさんはパタンと本を閉じ、改めて私と目を合わせる。


ク「いいだろう。だが知らない奴には付いていくなよ。」



それだけ言うとクロロさんはまた本に視線を落としてしまう。



私は子供扱いされてる事に少しムッとしながらも、失礼しましたと一礼し部屋を後にした。

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リンゴ - とっても面白いです!更新頑張って下さい!!! (2018年2月25日 18時) (レス) id: d0b5539735 (このIDを非表示/違反報告)
陽毬(プロフ) - すっごく面白いです!これからどう進んで行くのか楽しみです!更新頑張って下さい! (2018年1月10日 20時) (レス) id: 12567f067b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年1月8日 21時

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