第9話 ページ12
本屋をでてスーパーに向かった。
食材を買う間ずっとクロロさんとお話をしていた。
どんなものが好きだとか、休日は何をしているだとか。
そんな些細な会話でも私はとても楽しいと感じていた。
クロロさんは私が買い物を終えたあとも私の袋をもち道路側を歩いてくれる。
バス停まで付いてきてくれるというのだ。
『ごめんなさい、クロロさん。迷惑をお掛けして。』
私が申し訳なさそうに謝るとクロロさんは微笑みながら言った。
ク「迷惑だなんて思ってないよ。俺も君といれて嬉しいから。」
そんな恥ずかしいこと言うものだから恋愛経験のない私はこれでもかと言うほど赤くなってしまう。
私が照れているとクロロさんは気づいたのか隣で楽しそうに笑っていた。
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ク「もうバス停だね。気をつけて帰ってね。」
本当はもっと一緒にいたかったけどこれ以上迷惑をかける訳にもいかなし、きっとエリックさんとユリアも心配しているだろう。
『クロロさん、今日は本当にありがとうございました。また会える日を心待ちにしています。』
私は本心を伝えるとクロロさんもふわりと笑って言った。
ク「ふっ。またすぐに会えるよ。」
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バスに揺られながら私はクロロさんと話したことを思い出し、幸せに浸っていた。
クロロさんが自信たっぷりにまた会えると言うものだから本当にまた会えるのではないかと考えてしまう。
クロロさん、また会えるといいな。
そのことをずっと考えていたらバスは教会近くの森に着いたようだ。
私はしっかりと食材と本を持ちながらすたすたと歩いていた。
勿論、幸せな気持ちに浸りながら。
今はおよそ4時半。
夕日が協会を血のように赤く染め上げた。
なんだか不吉だ。
私はそっと教会のドアに手を掛けた。
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リンゴ - とっても面白いです!更新頑張って下さい!!! (2018年2月25日 18時) (レス) id: d0b5539735 (このIDを非表示/違反報告)
陽毬(プロフ) - すっごく面白いです!これからどう進んで行くのか楽しみです!更新頑張って下さい! (2018年1月10日 20時) (レス) id: 12567f067b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:安 | 作成日時:2018年1月8日 21時