three ページ25
曲が鳴りやみ、王子がこちらを
愛おしそうに見つめた。
その綺麗な瞳の中に吸いこまれて
しまいそうで。
思わず、ぼーっとしてしまった。
でも、何か嫌な予感がして
時計を見ると
既に12時近い時間になっていて。
このままじゃ…魔法が…っ。
私は、王子に握られていた手を
振り払って一目散に駆けだした。
その途中で脱げてしまった
ガラスの靴をとりにいっている
余裕すら、今の私にはない。
長い階段を必死に降りて行く途中、
王子が後から追いかけてくる姿が
目の中に飛び込んできた。
どくん…
なぜか、なんでだか。
胸の内がきゅんと狭くなって。
もしかしたら…なんて考えた私は馬鹿だ。
本当の自分なんかを愛してくれる
人なんてどこにもいるわけない。
本当の姿を見せたら…王子は
私に幻滅してしまう。
「ハァッ…ハァッ…っ。」
息が切れてきて。
苦しくて。
降りているのに、降りているのに。
だんだん王子様との距離が
縮まってきて。
最終的には追いつかれてしまった。
「待って…ハァッ…っ。」
「離してください…ッ」
腕を振り払おうとするけど
強い力で掴まれた腕は
なかなか振り払えなかった。
もうすぐ時間になってしまうのに。
どうせなら…あのまま。
あの時のまま。
綺麗な姿を…記憶の中に
刻んでほしいのに……。
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ぺりーぬ。(プロフ) - ひまわりさん» わわ、そんなこと言っていただけてすごく嬉しいです!! ひょくのイメージを崩してなかったら良かったです＾＾ (2015年5月25日 21時) (
レス) id: cc7ef5f842 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ぺりーぬ。さん» ありがとうございます！すごくステキなお話でした！不器用で純粋なヒョクらしいな。なんて思いながらほっこりした気持ちになりました♪ (2015年5月25日 4時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
ぺりーぬ。(プロフ) - ひまわりさん» どうでしたでしょうか!!ご希望に添えていたら嬉しいです＾＾ もしも、またリクエストなどありましたらいつでも言ってください!!! (2015年5月24日 22時) (レス) id: cc7ef5f842 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ぺりーぬ。さん» 特にないです！サプライズを期待します！ (2015年5月23日 21時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
ぺりーぬ。(プロフ) - ひまわりさん» 返信遅れてすみません!!汗 了解いたしました、ひょっくんですね＾＾他に何か設定とかありますか!?あったら教えてください!! (2015年5月23日 20時) (レス) id: cc7ef5f842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺりーぬ。 | 作成日時：2015年3月21日 23時
