零番には秘密があるらしい《地縛少年花子くん》

十二 ページ14

花子「……ん…」

花子(はっ、俺…零番に襲われて…)

こゆい「七番様…目が覚めた？」

花子「ｷﾞﾛｯなに？」

こゆい「……そんな睨まないでよ…そもそも、人の情報勝手に見ないでよ」

花子「……そんな軽い理由には思えなかったけど？」

こゆい「どうして？」

花子「そんな理由で、俺のこと刺したりする？」

こゆい「それも、そーだね」

花子「さ、あのこと教えてもらおう…か？」

こゆい「…七番様を刺した理由？」

花子「違うよ、あの本に書かれてたことのほんとの意味」

花子「それさえ聞けば俺のこと刺した理由なんてすぐ分かるだろ？」

こゆい「……ヤダって言ったら？」

花子「…こい白杖代」

こゆい「っ…」

花子「力ずくでも教えてもらうケド？」

こゆい「…あまねは、昔から変わらないね」

花子「…なんのこと？」

こゆい「私に対して冷たいトコ、私に対してきついトコそんで、」

花子「……」

こゆい「私に興味持たないトコ」

花子「言ってる意味がわからないんだけど、俺は生前の君のことを知らない」

こゆい「だろうね！？私が消したからね！？記憶！？」

花子「何言って……」

こゆい「私がどんだけあまねのこと好きで！好きになってもらおうとして！足掻いたかわかる！？」

花子「だから何言って…」

こゆい「…教えてあげようか…？私が死んで怪異になった理由」

作者から→←十一

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す