文ストの世界がカップルまみれになったなら【文スト】

塩いいよね。キャラメルもいいよ。作者はキャラメル派！ ページ35

こんな時、役立つのは私の異能。



『妖狐ちゃーん！お話聞かせて〜！』


セツ「(ナニコノヒトコワイ)」


妖狐「はいはいりょーかい。」



なぜ妖狐ちゃんか？菊だと脚色が加わる。から傘は見てない。岩ちゃんは見とれちゃうからね。





______上映開始まで後10分




樋口「先輩、後10分です。いよいよですね。私このシリーズ毎年観てるんですよ。先輩は如何ですか？」


芥川「いや、ない」


樋口「そうですか…でも楽しめると思います！日頃の疲れが癒されますよ！屹度。

あ、ポップコーンキャラメル派なんですね！塩もあるので、欲しかったら云って下さいね！」



芥川「嗚呼」



______上映開始




樋口「ゔぅ…っ！」



数秒で泣く。



芥川「(何故泣く！？泣く要素は無かった筈だ…何故泣くんだ樋口！)」



樋口「先輩…如何、されましたか…？」



芥川「…何故泣く…？」


樋口「いやぁ…つい…

…あのオープニングの映像の影は三作前、命を落としたキャラクターでした…あの子の事を思い出すと…涙が出て…うっ…」



芥川「お、おう…」





ガチ勢樋口。そして物語はクライマックスへ。



《俺は只、母さんに逢いたいだけだったんだ……》


《…ああ、逢わせてやる。逢わせてやるから生きろ！こんな所で死んで良い訳ねェだろっ！》


《はは、お前は相変わらず、熱い、な…楽しかった、ぜ…この旅も…ここまで、か…》




芥川「…(…思ってたのより暗い…)」


樋口「」



芥川「言葉も無いほど感動したのか樋口。」



樋口「……」



口をパクパクしながら、身振りで表そうとする樋口。



芥川「判らん」






上映終了。



芥川「(樋口に気を取られて全然内容が入って来なかった…)


樋口、行くぞ」




樋口「……」



芥川「…樋口？」



樋口「…」



芥川「樋口！」



樋口「あ、は、はい！行きましょう先輩！」



芥川「嗚呼。(明日の任務心配過ぎる)」









樋口「先輩ポップコーン全然食べてない…！」



芥川「食べるの初めてだったからな。」



樋口「どんな言い訳ですか！？」

残念男子の恋愛譚→←犬系の映画って結構あるんじゃね？

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