潰えた火 ページ2
下半身は寒さでほとんど感覚がないが、気にしてる場合ではない。
ドオオォォォォン！
私は助走をつけて、一面地雷の地面を飛び越える。
轟さんの背中が見えた時、追いついたと思った。
だけど、すぐ後ろから、緑谷さんが凄い勢いで私の真横を通り過ぎて行ったのだ。
地雷を上手くつかって飛んできたらしい。
私はその爆風でバランスを崩し、地雷が一面にある地面に落ちた。
当然、地雷を踏んでしまい、その爆風であらゆる場所へ飛ばされる。
地雷の爆発は止まらない。負の連鎖というやつだ。
私は爆風のせいで吹き飛ばされてしまい、地雷エリア外の脇道に放り出された。
『………………っ！』
肘や頰は擦り傷でいっぱいだ。
爆風のせいでかなり時間をロスしてしまった。
早く追いつかないと……………轟さんに勝つって決めたんだ！
今からでも巻き返せるっ！！
そう思い立ち上がったときだった。
会場の方から聞こえてくる歓声＿＿＿＿。
「緑谷ーーーー！！！」
「「Fooooooooooo！！」」
頭が追いつかなくて、すぐ近くで聞こえる会場の盛り上がりは数キロ先遠く感じた。
え。
待って。
待ってよ……………。
轟さんに凍らされた足や擦り傷、打撲、爆風で吹き飛ばされて転んだから間接も痛い。
よろけながらも、なんとかゴールした。
結果は＿＿＿＿＿＿＿＿。
39位。
「んんーーー！？筋金どうしたぁーーー！？途中まで1位だったのに、39位着ってどういうことだーーー！しかもボロボロだぞーーーー！？！？」
マイク先生の言葉が胸に刺さる。
『惨敗』
この二文字が重くのしかかった。
何で肝心なところでしくじっちゃったんだろう……………。
爪が甘い。甘すぎた。
轟さんにばかり目がいって、完全に緑谷さんの存在を忘れていた。
1位は緑谷さんで、２位は轟さん。３位は爆豪さん。
本当は……………私も、あそこに………………。
なんか＿＿＿＿私が轟さんに敵視されない理由、分かったかも。
それは、簡単に勝てるから。
そして、緑谷さんは思わぬ所で手を打ってくるということ。
これは今回だけに限らず、ヒーロー基礎学でも見せていた。轟さんはそれに警戒して……。
おそらく、ゴール直前で私が安心し、爪が甘くなったところも日頃の授業から予測し狙っていた。
くそっ………………。
轟さんへの粘りは虚しくも、報われることはなかった。
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こはる(プロフ) - 黒いかりん糖さん» ええ！？ありがとうございます！？でもこの小説、結構泣かれる方いるんですよね。嬉しいです！インターン編でも泣く要素あるのでそちらも是非落涙してください！笑 (2019年1月5日 12時) (
レス) id: bae9d6fbe7 (このIDを非表示/違反報告)
黒いかりん糖 - 小説で初めて泣きました(泣) (2019年1月5日 2時) (レス) id: 7d01dbf670 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - HARUNAさん» ありがとうございます！嬉しいです！！更新頑張ります！！！！ (2018年7月10日 20時) (レス) id: c6152575f0 (このIDを非表示/違反報告)
HARUNA - 更新楽しみにしてます！頑張ってください！！！！！！！ (2018年7月10日 18時) (レス) id: c6018d0b79 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - よしつねさん» ありがとうございます！面白いだなんて言って貰って嬉しいです！これからも面白い作品になるよう頑張ります！ (2018年7月9日 13時) (レス) id: c6152575f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こはる | 作成日時：2018年7月8日 18時
