甘い ページ50
A「し、心操さん・・・？」
心操「ご名答」
ニヤリと笑って私を見てくる心操さん。
な、なんだ・・・心操さんか・・・。
ホッとして立ち上がろうとするが、足に力が入らない。
う・・・腰抜かした・・・。
必死に立ち上がろうとする私をクスクスと笑ってから、心操さんは天井から降りてきた。
心操「腰抜かしたのか？マヌケ」
そう言って手を差し伸べてくれた。
私はその手を取りなんとか立ち上がる。
A「ありがとうござます。それとご名答です・・・。腰抜かしました」
心操「フッ・・・これで弱み握れたな」
A「そんなに私の弱みを握りたかったんですか？」
心操「いや。隙のなさそうな奴の弱み握ったら誰でも嬉しいでしょ」
A「嬉しがる人は貴方と爆豪さんくらいだと思います」
心操「ふぅん。じゃ、一応助けたんで。この後は1人で頑張って」
そう言ってパッと手を離してきた心操さん。
一気に温もりがなくなって、また恐怖が襲ってくる。
私は心操さんが天井へ登る前に話しかけた。
A「心操さん、最後に1つだけいいですか？」
心操「なんだ？今度は足が棒になったか？」
A「いえ。もう大丈夫です」
心操「・・・ならなんだ？」
私は少し間をおいて深呼吸してから言った。
A「リタイア口は何処でしょうか？」
その言葉を聞いた心操さんは一瞬ポカンとした顔をしてから「直ぐそこ」と言って指をさして教えてくれた。
言われた通り行くとリタイア口があってドアを開けると眩しい光が。
あぁ・・・やっと脱出できた・・・。
そう思うと同時に上鳴さんたちのことが頭に思い浮かぶ。
・・・私をお化け屋敷に連れてきた上置いて行くなんて。
後で締めてやりましょう。
＊＊＊
楽しい時間もあっという間に過ぎ、文化祭も終わり。
私は上鳴さんたちを締めた後、エリさんたちと合流し沢山遊んだ。
そしてお別れの時間。
エリさんは寂しそうな表情をしていたが緑谷さんがいつのまにか作ったリンゴ飴をもらって嬉しそうだった。
こういうことにも気が回るなんて・・・さすが・・・。
エリさんにリンゴ飴を渡す緑谷さんの姿を見て少しウットリしてしまった。
あぁ・・・これが恋・・・。
エリさんがカリッとリンゴ飴をかじる。
エリ「フフ・・・さらに甘い」
と笑顔で言った。
私も甘い恋に夢中。
この思い、いつか届けられたらいいな。
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雨宿りフクロウ(プロフ) - お話読ませていただきましたけ。とっても面白かったです。これからも頑張ってください！ (2018年12月25日 13時) (
レス) id: ea93b4c79d (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - こはるさん» 最近涙腺が緩くなってきて・・・・感動もの見るとすぐ涙がエンデヴァ―のぱぱんぶり最高っす！ (2018年9月17日 14時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
こはる - ベルさん» お涙ちょうだいしました！ありがとうございます！ (2018年9月17日 11時) (レス) id: 25b0c3db7d (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - こはるさん» 私も涙出てきました…… (2018年9月15日 0時) (レス) id: efb845659a (このIDを非表示/違反報告)
こはる - のるぽさん» お父さん感やばい・・・自分でも書いててェ、エンデヴァー！！てなりましたｗ読んでくださってありがとうございます！ (2018年9月14日 0時) (レス) id: 25b0c3db7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こはる | 作成日時：2018年8月31日 1時
