プレゼント ページ38
＊文化祭1週間前＊
今日も私はスケート練習。
けど今日はリンク場じゃなくて寮の外でやってる。
何故かっていうと、本番は轟さんが作った氷で滑るから感触とか慣れとこうと思って！
轟「行くぞ」
そう言って轟さんは地面を凍らせたかと思うと氷との間に峰田さんが頭についているモギモギを入れる。
崩れないように支えの役目をしているらしい。
私はスケート靴を履いて、滑りながら氷の感触を確かめる。
轟「どうだ？」
A「いい感じ。向こうのリンク場と比べるとちょっと硬いけど大丈夫だと思う」
そう返事をして1度スピードを上げてジャンプをしてみる。
ジャンプは成功した。
轟さんと峰田さんがパチパチと拍手をしてくれる。
そう。私は3回転ジャンプをすることが出来るようになったのだ！
スピードはすごく落ちてるけど大丈夫！
それから毎日轟さんと峰田さんが氷のリンクを作ってくれた。
本番はステージとは反対側にリンクを作ってそこで私が滑るらしい。
私の出番はダンス隊がステージから降りたときから。
だから私の出番はほぼ後半の少しだけ。
それまでは裏方でスポットを回すことになった。
出番は少ないけど精一杯頑張ったから上手く滑れたら嬉しいな。
私がいつもみたいに1人で練習していると寮の中から轟さんが来た。
轟「ほら」
そう言って轟さんは缶コーヒーを差し出してくれた。
受け取るとすごく暖かくてカイロみたいだった。
A「ありがとう」
もう11月になって夜は少し冷え始めた。
私はずっと外にいてしかも氷の上だからより寒い。
そんな状況でのホットコーヒーは格別だった。
轟「練習のしすぎは良くねえぞ。前からずっと言われてるだろ。だから授業中に寝ちまうんだぞ」
心に刺さることを言われて私は轟さんから少し目を逸らす。
A「それは言わないで」
轟「お前、痛いとこ突かれると直ぐに目ェ逸らすよな」
ギク！
これは昔からの癖。
そのせいでいつも失敗した時に嘘をつくと両親にすぐバレて怒られた。
この変な癖なくしたいな。
A「コーヒーありがとう。体がすごく温まった」
轟「そうか・・・。なぁ、筋金」
A「ん？」
轟「・・・お前に渡したいモンがある」
そう言いながら後ろのズボンのポケットから小さな紙袋を出した轟さん。
渡したい物ってなんだろう？
そんなことを考えているうちに轟さんはペリペリと紙袋を開け始めた。
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雨宿りフクロウ(プロフ) - お話読ませていただきましたけ。とっても面白かったです。これからも頑張ってください！ (2018年12月25日 13時) (
レス) id: ea93b4c79d (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - こはるさん» 最近涙腺が緩くなってきて・・・・感動もの見るとすぐ涙がエンデヴァ―のぱぱんぶり最高っす！ (2018年9月17日 14時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
こはる - ベルさん» お涙ちょうだいしました！ありがとうございます！ (2018年9月17日 11時) (レス) id: 25b0c3db7d (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - こはるさん» 私も涙出てきました…… (2018年9月15日 0時) (レス) id: efb845659a (このIDを非表示/違反報告)
こはる - のるぽさん» お父さん感やばい・・・自分でも書いててェ、エンデヴァー！！てなりましたｗ読んでくださってありがとうございます！ (2018年9月14日 0時) (レス) id: 25b0c3db7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こはる | 作成日時：2018年8月31日 1時
