スケート ページ33
芦戸「緑谷・・・筋金・・・。
クビです」
エリさんたちと別れて寮に入った途端、いきなりダンス隊のクビを宣告された私と緑谷さん。
え？何で！？どうして！？
芦戸「クビっていうか厳密には演出隊からの引き抜きです！人手が足らんのだと！」
人手不足で！？
私と緑谷さんがガーンとした表情でいう。
緑谷「何故・・・僕たちに？エリちゃんに踊るって・・・言っちゃったよ・・・」
A「そうだよ。嘘ついたことになっちゃう・・・」
途方にくれる私たちに芦戸さんが元気な声で言う。
芦戸「フロア全体に青山が行き渡るようにしたいんだけど、そんな大掛かりな装置もないし人力で動かせる力担当が欲しいんだって！」
どうやら青山さんがミラーボールになるらしい。
でも人1人分くらいなら私くらいで大丈夫なんじゃないの？
せめて緑谷さんの言ったことが嘘にならないようにしてあげたい。
そう思って私は言った。
A「でも、青山さん1人だけなら緑谷さんがいなくても私1人で充分だよ？」
私がそう言うと芦戸さんは両手を私の両肩にポンッとのせキラキラした笑顔を浮かべて言った。
芦戸「筋金は、また別！筋金には・・・。
スケートをしてもらいます！」
ス、スケート！？
A「ちょ、ちょっと待って！いきなりスケートなんて無理だよ！辞めちゃったし・・・」
スケートを辞めて半年ほど経つ。
いきなり3回転ジャンプしてなんて言われちゃったら出来るかどうかの保証もない。
それでも芦戸さんは食い下がった。
芦戸「大丈夫！簡単な振りでいいからさ！もっとより良いものにしたいんだよ！お願い！」
両手を合わせてお願いしてくる芦戸さん。
うーん・・・。
私はしばらく上を向いて考えてから返事をした。
A「簡単なやつなら出来ると思うけど、スピードとか落ちてると思う。それでもいいって言うなら・・・」
そう言うと芦戸さんはパアッと顔を輝かせた。
芦戸「ありがとう！筋金！」
こうしてスケートを滑ることになった私は早速練習を始めた。
学校の近くのスケートリンク場に大きなバックを持って足を運ぶ。
久しぶり履くスケート靴。
久しぶりに来たジャージ。
久しぶりに見る氷。
懐かしいななんて思いながら少し滑ってみる。
思ったよりスピードは出たけどやっぱり落ちてるな・・・。
ジャンプもしてみたけど3回転をするには、あと半回転足りないくらいだった。
文化祭のためにもエリさんのためにも頑張らなくっちゃ！
そう思ったけどそれは思った以上に、凄く過酷なものだった。
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雨宿りフクロウ(プロフ) - お話読ませていただきましたけ。とっても面白かったです。これからも頑張ってください！ (2018年12月25日 13時) (
レス) id: ea93b4c79d (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - こはるさん» 最近涙腺が緩くなってきて・・・・感動もの見るとすぐ涙がエンデヴァ―のぱぱんぶり最高っす！ (2018年9月17日 14時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
こはる - ベルさん» お涙ちょうだいしました！ありがとうございます！ (2018年9月17日 11時) (レス) id: 25b0c3db7d (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - こはるさん» 私も涙出てきました…… (2018年9月15日 0時) (レス) id: efb845659a (このIDを非表示/違反報告)
こはる - のるぽさん» お父さん感やばい・・・自分でも書いててェ、エンデヴァー！！てなりましたｗ読んでくださってありがとうございます！ (2018年9月14日 0時) (レス) id: 25b0c3db7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こはる | 作成日時：2018年8月31日 1時
