センスが問われる ページ7
−−−
「なぁ餓鬼。それ、何でも作れんのか」
「うん。おれが想像出来るものなら。むずかしい形だと、絵とか見ないと分かんないけど。」
SOS!SOS!
心臓がばくばく音を立ててます！このままでは危険です！
さっき錬成した宝石のピンを食い入るように見てます！お顔が！怖いです！推しだけど！
手を組んだポーズも大変さまになりますね！
「紙とペン、貸せ。」
「‥！えっと‥はい！」
「これから俺が描いていくやつ、片っ端から作っていけよ。」
・
・
・
ーー−−「よし、その辺でいい。」
公園の木で出来たささくれの気になる机の上には、色とりどりの宝石で飾られたアクセサリー達が、それぞれ個々の魅力を押し付け合ってこれでもかという程輝いている。
差し出したスケッチブックを３枚分、裏表にビッシリとシンプルに書き込まれた設計図を言われた通りに作っていけば、ギラギラとした派手なアクセサリー達が完成した。
これ、どうすんだろ。ぱっと見死柄木さんの趣味のようには見えない派手さだけど‥
「その宝石本物の宝石だけど、おれの個性だから、一か月もすれば消えちゃうけどいいの？」
「気にしねェよ。あの女、コイツが個性で出来てるなんて思いもしないだろうからな。」
気づいた頃には無くなって、何処で落としたかと騒ぎ立てるだろうさ。と死柄木さんはアクセサリー達を無造作にビニール袋に突っ込んだ。
深くは聞くまい。
「‥あれ、おにいちゃん。これはいいの？」
片付けようとしたスケッチブックの端に描かれていたのは繊細な細工のピン。
「あー‥いらない。俺の趣味で描いたし、ウケそうにない。」
「！なら、おれが貰ってもいい？」
「ハ？構わねェけど。てか、作んのはおまえだろ。」
一番綺麗な設計図を見て、想像を膨らませる。この個性を持つ俺の難点は、センスが無いことだ。
白黒の設計図。でも色と宝石は聞かなくても決まっていた。
手を広げてパキパキと音を鳴らして錬成する。
シルバーを基調にして、装飾をアクアマリンで作り出したそれ。
・
「−−見てみて！おにいちゃんの髪といっしょの色！」
・
両手で差し出したそれを見た彼は、ひどく居心地が悪そうに顔を顰めた。
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ジル(プロフ) - 紅葉さん» 訂正コメほんっとうにありがとうございます！！助かりました（ ; ; ） (2019年2月6日 11時) (
レス) id: 4811f67d94 (このIDを非表示/違反報告)
ジル(プロフ) - 満さん» 感が鋭い‥続編で出しましたが、ボルツです！皆さんとても宝石にお詳しい‥！ (2019年2月6日 11時) (レス) id: 4811f67d94 (このIDを非表示/違反報告)
ジル(プロフ) - 童話さん» コメありがとうございます！この個性だとバンバン悪用できそうですもんね笑 使い方によって良いものにも悪いものにもなる設定が大好きなんです‥ (2019年2月6日 11時) (レス) id: 4811f67d94 (このIDを非表示/違反報告)
ジル(プロフ) - カステラさん» 宝石の国は見たことがないのですが私も今凄く気になってます‥轟くんいいですよね、天然っぽいところがまた‥！ (2019年2月6日 11時) (レス) id: 4811f67d94 (このIDを非表示/違反報告)
ジル(プロフ) - 加藤さん» 誕生石は月別と日別があるようです！私もこれを書き始めて勉強したのですが、自分の誕生石とか調べるの楽しいですよ！ (2019年2月6日 10時) (レス) id: 4811f67d94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジル | 作成日時：2018年12月3日 23時
