お互いさま:心操side ページ18
心操side
外から部活に勤しむ生徒たちの声が響く放課後。
教室に残り本を読む俺の目の前には
数学の参考書を開き、その整った顔を歪ませる男。
中世的ともいえる、その白い肌や大きな瞳は、女子ならば喉から手が出るほど欲しいものだろう。
綺麗な顔を歪ませたその姿も、こいつがやれば不思議と様になる。
どれだけの間、そうやってそいつを眺めていたのか、視線に気がついたそいつは顔を上げ、首を傾げた。
言外に『ん？』と疑問を投げかける。
男なのに、なんでそのポーズが似合うのか。
「ねぇしんそー。俺やっぱ数学無理かも」
「ちゃんとやれよバーカ」
「バカじゃないし！？偏差値79で倍率300の雄英が可笑しいんだわ！」
「へぇ、じゃあ何。Aは俺と同じ学校じゃなくてもいいのか。」
「う‥。わかった‥頑張る‥」
「はい、イイコ。」
わざとらしくそいつの頭をくしゃくしゃとかき乱せば、困り眉で勉強を再開させるAに、ひっそりと優越感が生まれる。
Aは、優しくて誠実で紳士的だと、この学校では知らない人がいない程に人気がある。
本人がそれを知っているのかは知らないが。
そんな奴が、意外とパーソナルスペースの広い男が
俺には年相応の笑顔でわがままも言う、気軽なスキンシップだって好んで受け入れる。
他に向ける静かに微笑んだような笑顔ではなく、花が咲いたように顔を輝かせる。
改めて、コイツにとって俺は“特別”なのだと思わせてくれる。
高校も一緒に行くためにと、家に帰っても深夜を回るまで机に向かっている事も知っている
俺をヒーローと認めてくれたコイツの親友は俺で
何処に行こうが、そこを譲る気など毛頭ない
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ジル(プロフ) - 紅葉さん» 訂正コメほんっとうにありがとうございます！！助かりました（ ; ; ） (2019年2月6日 11時) (
レス) id: 4811f67d94 (このIDを非表示/違反報告)
ジル(プロフ) - 満さん» 感が鋭い‥続編で出しましたが、ボルツです！皆さんとても宝石にお詳しい‥！ (2019年2月6日 11時) (レス) id: 4811f67d94 (このIDを非表示/違反報告)
ジル(プロフ) - 童話さん» コメありがとうございます！この個性だとバンバン悪用できそうですもんね笑 使い方によって良いものにも悪いものにもなる設定が大好きなんです‥ (2019年2月6日 11時) (レス) id: 4811f67d94 (このIDを非表示/違反報告)
ジル(プロフ) - カステラさん» 宝石の国は見たことがないのですが私も今凄く気になってます‥轟くんいいですよね、天然っぽいところがまた‥！ (2019年2月6日 11時) (レス) id: 4811f67d94 (このIDを非表示/違反報告)
ジル(プロフ) - 加藤さん» 誕生石は月別と日別があるようです！私もこれを書き始めて勉強したのですが、自分の誕生石とか調べるの楽しいですよ！ (2019年2月6日 10時) (レス) id: 4811f67d94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジル | 作成日時：2018年12月3日 23時
