初日ぼっち回避 ページ30
・
体操服を着替えた放課後。
入学式はとっくに終わっていて、
心操は用事があると先に帰ってしまっていた。
辛い。
入学初日の放課後はぼっち下校だ。
「あっ！Aくん！Aくんも駅まで？一緒に帰ろっ！」
女神か。
「いいの？じゃあ一緒に帰りたいな！」
そんな‥お茶子ちゃんのうららかスマイルで言われたらもうこれは断る選択肢なんてなくない？？
「それにしても、A君の個性って凄く綺麗だったよね！」
えっ。
緑谷君に褒められたんだけど？？？
「確かに！すっごく綺麗だった！Aくんの個性ってどういうものなん？」
えっ
「俺も君の個性は気になっていたんだ！」
あっ！！眩しい！！眩しいです！！
三人のキラキラした瞳可愛すぎない？？
マイナスイオンが出てるよここ、パワースポットだよ。
いかん、ニヨニヨしてしまう。引き締めなければ。
「俺の個性はね、宝石なんだ。例えば‥お茶子ちゃん、好きな花とかある？」
「好きな花‥？薔薇とか！赤くって大きな薔薇！」
「りょーかい。じゃあ右手を出して」
きょとんとした顔で手を出すお茶子ちゃんの手を取り、自分の手をその上にかざせば、パキパキと音がなり、白く輝き始めた。
緑谷君も飯田君も興味津々でお茶子ちゃんの手を覗き込んでいる。
「よし、」
光が収まり、上にかざした俺の掌を退ければ
「うわぁ‥！めっちゃキレイ‥！」
そこにあるのは真っ赤なルビーで出来た掌ほどの大きな薔薇。
深いエメラルドの葉や茎も付いていて、外の光を受けキラキラと輝いている。
「凄い‥！」
「これは‥見事だな‥！」
「は、恥ずかしいな‥ありがとう」
手放しでそんなに喜ばれるとめっちゃ恥ずかしいというか、こそばゆいというか‥
でも、ちょっと、いや。
結構、嬉しいかも。
入学初日の放課後は、最高のものになりましたーー！
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1413人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ジル(プロフ) - 紅葉さん» 訂正コメほんっとうにありがとうございます！！助かりました（ ; ; ） (2019年2月6日 11時) (
レス) id: 4811f67d94 (このIDを非表示/違反報告)
ジル(プロフ) - 満さん» 感が鋭い‥続編で出しましたが、ボルツです！皆さんとても宝石にお詳しい‥！ (2019年2月6日 11時) (レス) id: 4811f67d94 (このIDを非表示/違反報告)
ジル(プロフ) - 童話さん» コメありがとうございます！この個性だとバンバン悪用できそうですもんね笑 使い方によって良いものにも悪いものにもなる設定が大好きなんです‥ (2019年2月6日 11時) (レス) id: 4811f67d94 (このIDを非表示/違反報告)
ジル(プロフ) - カステラさん» 宝石の国は見たことがないのですが私も今凄く気になってます‥轟くんいいですよね、天然っぽいところがまた‥！ (2019年2月6日 11時) (レス) id: 4811f67d94 (このIDを非表示/違反報告)
ジル(プロフ) - 加藤さん» 誕生石は月別と日別があるようです！私もこれを書き始めて勉強したのですが、自分の誕生石とか調べるの楽しいですよ！ (2019年2月6日 10時) (レス) id: 4811f67d94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ジル | 作成日時：2018年12月3日 23時
